三菱eKクロスEV受注5000台に迫る!!
6月から受注を開始した日産サクラ/三菱eKクロスEV。サクラは6月28日の株主総会で内田社長が「約1万7000台を受注」と発言している。
日産サクラにハイライトが当たっているが、作っているのは三菱の水島工場だ。生産が順調にいけば、三菱自動車の業績にもプラスの影響が出るだろう。
その三菱eKクロスEVも実は順調に受注台数を伸ばしている。三菱によれば、7月6日時点で、「4628台の受注を得ている」(広報部)とのことだ。拠点規模を考えれば日産に負けず劣らぬ数字と言って良いだろう。三菱からはグレード別や色別、オプション装着率などの細かな内訳も教えてもらった。なかなか興味深い。
https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-83312cbe0cd9a91feaacfadf2106052f-220613-01-j
・受注傾向 7/5時点
<グレード>
P:53% G:47%
<メーカーオプション装着率>
Pグレード 1.先進安全快適パッケージ :84%
2.プレミアムインテリアパッケージ:21%
3.ルーフレール :16%
Gグレード 1.寒冷地パッケージ :63%
2.先進安全パッケージ :27%
3.アクティブパッケージ :11%
<ボディカラー>
1.ナチュラルアイボリーメタリック :21%
2.ホワイトパール/ブラックマイカ :15%
3.ミストブルーパール :13%
4.ミストブルーパール/カッパーメタリック:10%
これだけ受注が積み上がってくると、心配になるのがEV補助金だ。サクラとeKクロスEVを合わせて、すでに2万台を大きく上回る受注がある。
台あたり55万円掛ける2万台なら110億円に達する。今年度分のEV補助金枠155億円(令和3年度補正のぞく)を考えると、遠からず追加の予算措置が必要になりそうだ。日産、三菱両社のロビー活動の腕の見せ所だが、軽自動車のピュア電気自動車にライバルがいない中で、昨今の電力逼迫もあり、事実上、「日産と三菱のための補助金」を積み増すことには反発があるかもしれない。登録車を巻き込んだ補助金争奪戦とならなければ良いのだが。
取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)