マガジンX最新号でスクープしたアリアの導入記念限定車「リミテッド」が披露された。
この「リミテッド」にはプロパイロット2.0、リモートパーキング、ナッパレザーシート、パノラミック・ガラスルーフ、BOSEサウンドシステムなどが標準装備される。さらに、専用色のホイールキャップとLEDロゴ付きキッキングプレートも採用され、枯山水をモチーフにしたフロアカーペットも用意。
バッテリー容量は66kWhと91kWhから、駆動方式は2WDと4WDから選べて自由に組み合わせられる。それぞれの税込み価格は:
66kWh(2WD):660.0万円
66kWh(4WD):720万0600円
91kWh(2WD):740万0800円
91kWh(4WD):790万0200円
新しい生産技術が採用された栃木工場のインテリジェント・ファクトリーで今冬まず生産が始まるのは66kWhの2WDモデルだ。
オンライン会見でアリア投入の意義を問われた星野朝子・副社長は「アリアは世界初と日産初が詰まったフラッグシップ。日産の技術力を示すことで他車の販売にも貢献できると思う。初年度は数万台の販売を見込んでおり、日本、北米、欧州の順に投入していく。もっとも需要がありそうなのは欧州だ」と答えた。
発売が今年半ばから今冬にズレ込む理由については「コロナ禍と半導体不足の問題もあるが、いま日産は世界中で新型車ラッシュの真っ只中で、丁寧に導入を進めていく必要がある。アリアには新技術を満載しており、品質を確かめるため」と説明した。ちなみに今冬=年内とは限らないようだ。
電気自動車につきまとう充電器の問題に関しては「海外と比べて日本は自宅充電しているケースが少ない。集合住宅に住んでいる人向けの設備を社会インフラとして整える必要がある」「ガソリンスタンドは減っており、いまや普通充電も含めた充電器の数とガソリンスタンドは同等になっている。電気自動車は航続距離も伸びて電池切れの心配が減ったことをもっとプロモートする必要がある。その反面、充電渋滞が起き始めている」と語り、勤務先などパブリック充電の必要性も減らせるよう、家(いえ)充電を強化していく意義を説いた。