2021年デビュー予定の次期インフィニティQX60を予告するデザインスタディが公開された。
「QX60モノグラフ」と名づけられたコンセプトモデルはインフィニティが向かう方向を示すモデルで、3列シートSUVのモデルチェンジ版を示唆している。
外観ではフロントノーズとウエストラインが同じ高さに設計されてキャビンが長く見えるよう仕立てられている。ただし、ルーフは緩やかに後ろ下がりにデザインされており、サイドウインドウは後方に向かって絞り込まれて流れるような洗練さを狙ったという。
インフィニティのアイデンティティでもあるダブルアーチグリルの内部メッシュは折り紙にヒントを得てデザインされたもので、三次元的な奥行きを感じさせる形状に仕上がっている。また、パノラマルーフには着物の織りをイメージした模様が取り入れられるなど、日本の伝統がモチーフに起用されている。
デジタルピアノキーライトと命名された照明にも注目したい。前後ランプ内部には放熱器をイメージした直線基調のパターンが配されている。ドアロックを解錠するとブランドロゴから始まって左右ランプが段階的に灯って乗員を迎えてくれる。
なお、内装やパワートレインについては言及されていない。このコンセプトモデルは横浜にあるグローバル本社で展示される予定だという。
余談ながら、インフィニティはヨーロッパから撤退し、香港に構えていたグローバル本社を横浜に移すなど取捨選択を進めて戦略強化に乗り出している。