構造改革プラン「NISSAN-NEXT」発表時にシルエットが公開されて存在が暗示された7代目フェアレディZ。そのプロトタイプがオンライン・イベントで発表された。
今回の公開は内外装デザインの披露にとどまり、プラットフォームとパワートレインの詳しい説明はなかった。V6ツインターボとMTが搭載されることだけが言及された。
エクステリアは初代S30型のシルエットと前後デザインがモチーフに用いられ、伝統を受け継ぐ方針に基づいて生み出されたという。ボンネットフード上のバルジとティアドロップ型のランプも初代を彷彿とさせる要素で、バンパー中央の四角いエアインテークは歴代モデル(とくにZ33型以降)に受け継がれてきた要素だ。
イエローのボディカラーとブラックアウト処理されたリアコンビランプを見てZ32型を思い出す人もいるだろう(オビ状にデザインされたコンビランプは180SXにも似ている!?)。
コックピットでは3連メーターに目が行きがちだが、12.3インチの全面デジタルメーターに先進感を感じることができる。専用設計のステアリングホイールや随所に施されたイエローのステッチなど、スポーティな印象がかもし出されている。
「Zは日産のDNA、情熱そのもの。新しいZとともに次のステージへ走り出して行きましょう」と語った内田誠CEOの想いを背負って登場する日が待ち遠しいだけに、デビュー時期に関して何のアナウンスもなかったことに物足りなさが残るね。