経営混乱収拾と北米での値引き販売是正 12月発足の新体制下で加速しそうな気配

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経営混乱収拾と北米での値引き販売是正
12月発足の新体制下で加速しそうな気配

日産自動車の上半期決算は売上高5兆31億円、前年同期比9.6%減、営業利益316億円、同85.0%減だった。上半期の世界販売は同6.8%減の250万1000台。

これにより通期の見通しを下方修正した。売上高10兆6000億円、営業利益1500億円とした。世界販売台数は当初見通し比5.4%減の524万台と見積もる。
質疑応答。
Q 期中のインセンティブ改善は?
 A アメリカでクオリティを上げ、インセンティブを減らしている。通期で見ればフリートは減っている。
Q 期中の自動車事業のキャッシュが赤字になっている。
 A第1四半期は調節局面、第2四半期はトントン。
Q 事業改革について。人員削減の進捗は?
 A新しいCEOが発表が、北米の販売品質は上がっている。
Q 通期の設備投資100億円減の理由は?
 A コントロールを徹底的に行なっている。設備投資の最適化をしている。為替が理由。
Q 国内市場について。
 A 10月の全需は下がった。天候問題、消費増税など原因を解析中。
Q北米130万台目指すと前のCEOが言っていた。
 A いま通期131万台に見直した。販売の質は改善している。台数を追うのではなく、サスティナビリティを求めている。バーサもサントラも入れる。
Q 財務実績への感想は?
 A 着実に改善活動している。アメリカのリカバリーを続けている。順調に推移している。
Q 配当見直しについて。
 A 中間10円は配当性向60%。新しい体制で。
会見後に日産関係者と話す。品質保証費用が嵩んでいるが、改革の芽は育っているようだ。通期の巻き返しを前提にした利益見通しにもなっている。日産新体制の頑張りに期待しよう。
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