ボルボS60がモデルチェンジされ、国内発売された。
S60はクロスオーバーSUVのXC60、ステーションワゴンのV60に続く60シリーズ第3のモデルで、これによって60シリーズのラインナップが完成した。ボディは先代より125mm長く、45mm低く、15mm狭くなっていてV60と同寸(4760mm×1850mm×1435mm)に仕上がっている。
パワートレインは2L直4ガソリンの1機種で、電気モーターの有無や出力の違いによって呼称が異なる。「T4」と呼ばれるエントリーモデルは190ps/30.6kg-m、中核の「T5」は254ps/35.7kg-mをマークしている。このT5にスーパーチャージャーと前後モーターが加えられて4WD化されたプラグインHV(システム出力340ps)は「T6ツインエンジン」を名乗り、さらにエンジンが333ps/43.8kg-mにチューンナップされた「T8ポールスター・チューンド」(システム出力420ps)がトップに据えられる。
T8にはゴールド塗装のキャリパーが目を引くブレンボ製ブレーキ、減衰力が22段階に調整できるオーリンズ製ダンパー、19インチ鍛造ホイールなどが採用されており、コンプリートカーとして販売される。ただし、国内に導入されるのは限定30台のみ。
11月7日追記:T8は発売初日の11月5日に完売。
報道発表会で輸入元の木村隆之社長は「国産車と輸入車の垣根は以前よりも低くなっている。S60では購入者の35%以上をクラウンなどの国産車ユーザーから取り込みたい」と意気込みを語った。
また、定額リースプラン「SMAVO(スマボ)」の刷新も発表された。新たに用意される3年契約2年縛りの「SMAVO 2/3」と5年契約 3年縛りの「SMAVO 3/5」とも、3年後の残価50%、5年後の残価30%を保証。SMAVOは2017年から運用されており、これまで4000台の実績を積んでいて「全販売台数の10%を占めたい」「プラグインHVのような高価なモデルこそSMAVOで追い込みたい」と木村社長は展望を語った。