日野自動車の今年度上半期決算
減収減益、アジアが2割超減少
日野自動車の今年度上半期決算は、売上高9461億円、前年同期比1.2%減、営業利益328億円、同14.1%減だった。
半期の世界販売台数は、9万3831台、同6.3%減だったが、国内販売3万5855台、北米の販売も9009台で過去最高を記録した。アジアが21.2%減の3万2780台と大幅減少となった。
これにより通期見通しを下方修正した。通期見通しは売上高1兆9000億円、同4.1%減、営業利益680億円、同21.6%減とした。通期の国内販売は6.9万台で据え置いたが、全体では19.3万台、同7.7%減を見込む。
下社長は、全社一丸となって増販への取り組みと原価低減活動を続ける。チャレンジ2020に向けて残りの半年間、さらなる積み上げを行う。トータルサポートを強化する、などと話した。
質疑応答。
Q インドネシアについて。
A 個人消費自体は堅調だが、中国景気の減速、パームオイルの売れ行き減少で輸出が減少した。来期も堅調な経済発展が続くとみる。
Q 特車の納期が長い。
A 納期的にも非常に厳しい状況が続いている。リードタイムを縮める活動を行う。物流の問題は大切な問題と捉えている。
Qトレイトンとの協業について。
A 裾野を広げて行くのが共通の考え方。最初からヨーロッパからの調達を増やすということではない。さまざまな取り組みがやれるのかなぁ。量が増えることをベースに色々な検討を進めたい。
Q 在庫について。
A 国内は一昨年レベルまでまず戻す。海外は14万台。7000台落とした上で現地の在庫を落とす。インドネシア、タイ、米国を中心に取り組みたい。
Q ブレグジットの影響は?
A 台数が少ないので影響はない。