確報!スバルの国内販売減
完成検査不正の影響「感覚的には5%くらいかな」
スバルの第1四半期決算は、売上高7092億円、前年同期比12.9%減、営業利益575.7億円、同51.8%減だった。
世界販売台数は同 3.34万台減の23.79万台だった。
今年度見通しの売上高3兆2500億円、前年同期比0.5%増、営業利益3000億円、同20.9%減は変えていない。
質疑応答。
Q クレーム費は?
A リコールについてはほぼ昨年と変わっていない。増えたのが、アメリカの保有台数増と、台あたり単価の上昇が理由。また、昨年のリコールはサプライヤーへの求償ができたが、今年はない。
Q 原材料費があがっている。
A 貴金属が上がっている。クルマの生産台数が世界で増えているため、原材料費が上がっている。
Q 米国の関税上げについて。
A アルミ、鉄の影響は出ている。調達部品の一部はアメリカ以外からだが、影響は小さい。アメリカが一番のマーケット。昨年は65万台のうち33万台が日本生産、SIAか32万台。関税上げの影響は大きい。
Q 中国市場について。
A 現地生産を中国政府に要請しているが実現していない。販売は正直苦戦している。
Q 関税上げの対策は?
A まだ交渉の結果がわからない状況。スタディはしているが、仮の段階では申し上げにくい。
Q燃費改ざんの最終報告書について。
A すべての膿を出し切るためにスケジュールありきとは考えていない。半年もかかっていいとは思っていないが、しっかりと確認した上で報告したい。
Q 国内販売減について。
A 完成検査の影響を出すのは難しい。まったく無いわけではない。感覚的には5%くらいかな。去年はクロステック、インプレッサが売れた。今年は2年目。販売店への来場は若干減っている。
Q アメリカのインセンティブについて。
A 台あたり2500ドル。比較的インセンティブ単価の高いクルマが多い。ユーザー向けのインセンティブをディーラー向けに変えている。見込みより若干高いかな。秋以降、新型車が出てくる。7月末で在庫は6万台切る。足元の販売は非常に好調。タマがない中で売れている。インセンティブをコントロールしたい。
Q SIAの能力増強について。
A アセントが立ち上がり好調。今期7.4万台計画だが、生産を計画以上に増やせないのが悩みのタネ。
Q フォレスターの販売は?
A 立ち上がり11週間で昨年のXVよりも良い。
Q 鉄、アルミのコスト増の吸収について。
A 今年度収益への影響については、当初から保守的に見ている。高くなることを相当に織り込んでいる。原材料市況が上がってくると、販売価格についてはなんとも言えない。
Q 通期見通しを変えない理由は?
A アセントがこれから。フォレスターもアメリカはこれから。アウトバック、レガシィは4年目。旧型フォレスターもタマがない。在庫がないので卸売りができず、台数を計上できない。ほぼ当初計画に沿った動き。ちゃんと取り組んでいきたい。