日本グッドイヤーが今年下半期の戦略強化策としてオールシーズンタイヤの拡充を図る。
同社は“履き替えないタイヤ”としてオールシーズンタイヤの「Vector 4Seasons」を国内生産しており、市場カバー率87%にあたる44サイズを販売している。新たに発表された「Assurance WeatherReady(アシュアランス・ウェザーレディ)」はVectorにないSUV向けサイズ13種類(16インチから20インチ)をラインナップ。これにより、両ブランド合わせると市場カバー率は89%に達するという。
国内でクルマを所有している消費者600人を対象に同社が調査したところ、オールシーズンタイヤの認知度は約3分の2まで増えていて利用者も11%に達しているそうだ。一方で、これまで「欲しくてもサイズがない」との声もあって今回のWeatherReady導入が決定された。また、オールシーズンタイヤが高速道路のチェーン規制下でも走れることを知っている人は4分の1にとどまっているため、「機能面を含めた周知が必要」と同社マーケティング部の有田俊介さんは語る。
なお、おもに降雪地帯に向けて売り出されているスタッドレスタイヤ「ICE NAVI7」にも2サイズ追加されて69サイズへと拡大が図られた。