スバルが新型フォレスターを正式発表した(発売はガソリン車が7月19日、HVが9月14日)。税込み価格はガソリン車が280万8000~302万4000円、HVが309万9600円。月販目標台数は2500台。
発表会の冒頭、次期社長に就任する予定の中村知美専務は一連の不正問題について「深く反省している。信頼を取り戻すことに取り組んでいく」と陳謝。「いまは新しい経営ビジョンを策定中」「新型フォレスターは、企業として めざす姿への第一歩」とした。直近の販売台数が前年割れになっていることについては、昨年はインプレッサなどのニューモデルがあったために好調で、最近になって前年より数字が悪化しているのは全てが不正問題の影響ではない、といった趣旨のコメントを残した。
フォレスターは2017年に全世界で28万台も売れてスバル車の中で最量販車種となり、名実ともにグローバルカーへと育った。新型は国内で先行予約期間中に4100台のオーダーがあり、HVが3割以上を占めてスバルが想定していたよりも高い比率に達しているという。
パワートレインには2.5L-NA(184ps/24.4kg-m。WLTCモード燃費13.2km/L)と2L-HV(WLTCモード燃費14.0km/L)が用意されており、いずれもCVT&4WDのみである。
トヨタやマツダも参入して国内でもSUV市場は盛り上がっているが、スバルのマーケティング関係者は「フォレスターは、都市でSUVを乗りこなすという競合車とは方向性が違う。(同じ方向にあるエクストレイルのように)プロモーションをもっとうまく行なって販売台数を伸ばしていきたい」と語った。