日野自動車とフォルクスワーゲン トラック&バスが戦略的業務提携を発表!

スポンサーリンク

日野自動車とフォルクスワーゲン トラック&バスが戦略的業務提携を発表!

本日午後、日野自動車とフォルクスワーゲントラック&バスは、多くの分野で包括的な業務提携を行うことを発表した。今後、既存技術、先進技術、購買、物流、販売などでどのような協業が可能か検討する。
日野自動車の下社長は、「日野は日本とアジアを主たる市場としている。チーム日野一体となったトータルサポートが強み。販社、サプライヤー、メーカーが一体となってお客様をサポートしている。
先進技術開発。HVを世界で初めて商品化した。1.5万台の納入実績がある。先進安全技術を搭載した新型モデルを昨年から投入している。。VWトラック&バスとアライアンス委員会を立ち上げる」と話した。
フォルクスワーゲントラック&バスのアンドレアス レンシュラーCEOは、「物流、将来技術、調達領域などでどのような協業が可能か検討する。商品ラインナップ、地域なども検討対象に入る。強力なパートナー同士により、より効率的に環境に優しいクルマの開発ができる。既存の内燃機関、HVも協業の対象になる。
当社は2015年にVWトラック&バスとして再出発した。輸送を次のステージに誘う。デジタル輸送ビジネスにおける優位性を確かなものにした。日野とVWトラック&バスとの相互補完によるアライアンスとなる。両社は歴史も文化も異なるが、対等なパートナーとして信頼ある関係となった。お客様のためにさらなる価値を提供したい」などと語った。以下は質疑応答の要旨。
質疑応答。
Q トヨタとの資本関係がある。トヨタの意向は?
A 関係は全く変わらない。トヨタグループとしての強みがある。技術、人材育成など。
商用車が直面している課題はトヨタグループだけでは解決できない。ゴールのイメージがVWトラック&バスとは合っている。
協業についてはトヨタから、ぜひ進めてくださいと言われている。
先進技術の部分で、両社のリソースを合わせることでより早く課題解決できる。大変広い分野で協業する。
たしかに親会社同士は大変なグローバル競争をしている。今回は親会社の意向ではなく、まさに取り組むべきは商用車。仲間が必要。レンシュラーさんをはじめ、VWトラック&バスの皆さんと話したのが、合意に至った理由。
Q デジタルプラットフォームに日野も入るのか?
A レンシュラー 既存技術も新しい技術もリオのサービスもひとつの選択肢。まずは分析と検討をしなければならない。我われの商品で生計を営んでいるお客様に対して、サービスを提供していく。
VWグループの一員であり続ける。トラック&バスを別会社にしていた意味があった。
Q 自動運転分野でのダイムラー、中国でのコスト競争力については?
A レンシュラー スカーニャの経験をしてきた。テクノロジーを世界中で使える。これまで以上のスピード感を持ってやっていく。数カ月、数年間のアクティビティを見てほしい。
A 下 トラックとバスの分野は協調する領域は増えてくる。それが社会のためになる。両社がうまくコラボすることで、新たな価値が生まれる。中国については、コストだけでなく技術も生産量もある。
Q いつ誰が話し合ったのか?
A レンシュラー すでにワークショップは進めている。合意書を完了させようと。枠組みづくりを行なった。仕事も検討も始まっている。2ヶ月に一度程度両社が会っている。やらなければいけなかったことはスピーディに始まっている。一年前に最初のコンタクトした。
A 下 昨年6月末に下社長が就任して以降。出会うべくして出会った。具体的な内容についてはこれから決めてより迅速に決めていく。
Q いすゞ自動車との関係は?
A 下  今後とも何ら変わりない。バス事業はJバスとしてやっている。今までどおりやっていく。VWトラック&バスと広範にやっていく。アジアについては具体的には何も決まっていない。
Q 何がトヨタグループではできないのか?
A 下  後続有人の実証実験を始めた。乗用車の技術では対応できない部分もある。重いクルマ、大量の乗員を安全に運ぶ。事業者の求める価値は乗用車と異なる。いかに効率よく働くか。
トヨタグループの基礎技術をはじめ様々な検討に入ることができる。製品開発だけでなく、人材開発、チームづくり、サプライヤーの技術を使う観点からもグループにいる価値がある。
A レンシュラー 両グループとも親会社は完全にサポートしている。色々な領域での分析を始めている。ビジョンはシンプル。規模ではなく、イノベーションとお客様への価値で世界一になる。それほど長くない時間の中で成果を出している。短期で合意に至ったことを喜ばしく思う。
取材 文 写真/神領 貢 マガジンX編集長
DB9C13D6-F094-4230-8492-9C8F13339FA2

 

スポンサーリンク