マガジンXが2017年4月号と2018年1月号の2度に渡ってお伝えしてきた［フェアレディZ33型デフキャリアボルト破断事件」。東京日産がAさんに未払い修理費用の支払いを求めて東京地裁に提訴した裁判は、公開法廷に舞台を移した。そして本日、3月15日、東京地裁で第1回の公開裁判が行われた。記者も傍聴に行ってきた。
Aさんは語る。「こうした裁判が行われていることを知ってほしい。皆さんで議論を深めるキッカケにして欲しい」と。すでに裁判は1年ほど続いている。原告の東京日産も被告のAさんもそれぞれ瑕疵は相手方にあると主張して、主張は平行線のままだ。東京日産は「クルマをサーキットの走行会で走らせたり、国内向けフェアレディZにはない日産純正部品を取付けたのがデフボルト脱落の理由と主張する」。一方のAさんは、「海外向けに用意されている日産純正部品をつけただけ。サーキット走行会と言ってもレースをやったわけではない。むしろ整備不良や設計の不備が疑われる」と譲らない。詳細は添付の記事を読んで欲しい。
原告側は弁護士のみが出席。被告側は担当弁護士とAさんが出席した。裁判は次回にフェアレディZの整備を担当した
メカニックに証人
として来てもらうことを決めて閉廷となった。次回の裁判期日は5月17日の14時半から東京地裁604号法廷で行われる。お時間のある方はぜひ傍聴に来て欲しい。
取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)
