12月22日の閣議後定例会見で石井国交大臣は以下のように述べた。
今年度補正予算案と来年度当初予算案が閣議決定された。国交省関連は5兆8000億円あまり。
災害復旧や豊かで活力のある地域づくりを目指す。予算の早期成立を目指したい。
国際観光旅客税の使途について。基本方針、今後の対応方針を決定した。ストレスフリーで快適に旅行できるよう明記する。来年度は緊急性の高いものから整備する。インド、スリランカに出張する。両国政府要人と会談する。
質疑応答。
Q 予算案についての所感は?
A 厳しい財政事情の中で今年度以上の予算を確保することができた。2020年訪日外国人4000万人へ向けての環境整備を推進する。自賠責保険において、23億円を繰り戻すことができた。
Q 今年を振り返って。
A 甚大な自然災害が数多く発生した。7月に九州豪雨が発生した。迅速に万全な対応を期した。新幹線の重大インシデント、自動車メーカーによる不正も発覚した。モノづくりの信頼を揺るがすもの。建設業、自動車運送業の働き方改革にも懸命に取り組んだ。政策ベンチャーにも具体的に取り組んだ。外交面でも数多くの有意義な意見交換ができた。
Q スバルの再発防止策について。
A 10月30日に指示した。12月19日に報告があった。再発防止策の実施状況について定期的な報告を求める。燃費値の改ざん行為があったとの事案についてもしっかりと報告するよう指示した。
Q 日産への立ち入り検査について。
A 報告が適正かどうかを確認するため、本日立ち入り検査を実施した。検査結果を踏まえて厳正に対処したい。経営陣にも聞き取りする。詳細についてコメントは控えたい。
Q 国際観光旅客税について。ムダ使いの防止は?
A 観光財源を充当するにあたっては、負担者の納得が得られること、先進性が高いこと、地方創生の重要性が高いこと。受益の負担が不明確なものにはあてない。
Q 国の検査ラインの不始末について聞いた。
A まったくお恥ずかしい。遺憾である。今後、こんなことのないようやりたい。国の資格と民間の資格をどうするかを含めて検討してもらう。
Q 生産性革命について。
A 深化の年にしたい。政府をあげて人づくり革命と生産革命に取り組む。
Q JR西日本の新幹線の亀裂発表について。
A 運転を継続したこと、運転に支障がないと判断した。一歩間違えば、重大な事故に至っていた。JR全社に緊急検査を指示した。しっかり検証した上で、速やかに列車を停車させ、点検することを徹底させたい。
Q リニア新幹線の入札のあり方について。
A 事業者選定の見直しにJR東海か言及した。注視したい。
Q 無資格完成検査について。
A 検査時に不適切な対応を隠す事案があった。事実把握が難しかった。今後の検査のあり方についてしっかり検討する。
Q 2018年は戌年。石井大臣は戌年。
A 5回目だが、気持ちは4回目。持続的な経済成長は国交省の重要な任務。来年を深化の年。取り組みをさらに強化をするとともに、小さなインプットで大きなアウトプットを意識して取り組みたい。走り回る年にしたい。
https://www.naltec.go.jp/topics/fkoifn0000005s79-att/fkoifn0000005s8g.pdf
https://www.keikenkyo.or.jp/notice/2017/attached/0000016741.pdf