特注でスライドドアも選べる。センチュリーに新タイプ。「SUVとは呼んでくれるな」の思い

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トヨタがセンチュリーに新タイプを追加し、受注を始めた。3.5L-V6プラグイン・ハイブリッドの1機種で、税込み価格は2500.0万円。月販30台が計画されており、愛知県・田原工場で組み立てられる。なお、従来のセンチュリー・セダンも継続販売される。
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日頃からマガジンXをご覧のみなさんには改めて説明するまでもなく、本誌では約1年前の22年11月号で内外装をスクープした。当時の雑誌をお持ちの方は発表された実車の写真と見比べていただければ、その確度の高さがわかるだろう。

century_CE開発責任者の田中義和さんによると、開発のキッカケとなったのは豊田章男・会長(当時は社長)の「センチュリーに新しい価値を持たせてみないか」とのコトバだったという。わがスクープ班は長らく『派生SUV』と呼んできたが、田中さんは「SUVを作るつもりは毛頭なかった」と否定する。その証拠に、ラゲッジスペースはSUVにしては狭く、逆に後席レッグスペースはショーファーカー並みに広く、SUVと呼ぶには違和感がある。そのため、追加されたモデルにはSUVの呼び名もサブネームも与えられていない。あくまでも『センチュリー(新ボディタイプ)』なのだ。
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次世代を担うグローバルリーダーのニーズは多様化しており、移動中の車内でミーティングだけでなく、くつろいだり発想を膨らませたり、さまざまなシーンに見合う快適性が織り込まれている。具体的には、荷室とキャビンを仕切る遮音機能付き合わせガラス、後輪サスペンション取り付け部には荷室セパレーター骨格を採用。ドア開閉と連動して床下から現れる電動格納式ステップも装備されている。
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5205mm×1990mm×1805mmの車体を走らせる3.5L-V6プラグイン・ハイブリッドの搭載エンジンは2GR-FXS型で、単体でも262ps/34.2kg-mのスペックを誇る。これに前後ツインモーター(前輪:182ps/27.5kg-m、後輪:109ps/17.2kg-m)が組み合わされている。満充電時のEV走行距離は69km(カタログ値)、WLTCモード燃費は14.2km/L。また、スムーズな車線変更を実現し、停車時の揺り戻しを抑制する「リア・コンフォート」モードがトヨタ初設定されており、後席の乗員に快適な移動をもたらす配慮も。四輪操舵システムのおかげで最小回転半径は5.5mに抑えられている。
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大量生産車ではないため、ボディカラーや内装などをユーザーの注文に合わせてカスタマイズするプログラムも用意される計画だ。その一例としてワールドプレミア会場にはGRMN仕様が展示された。しかもリアドアはスライド式で、こうしたカスタマイズも行える事例としてアピールされた。
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水研ぎを含む専用工程で艶やかなボディを実現する外板色には、ひとまず7色が揃っている。なかでも高輝度シルバーがベースカラーに使われてコントラストの強い赤が表現される紅蓮(ぐれん)は70万円アップ、ブラックとガンメタが何層にもわたって塗装される黎明(れいめい)は200万円アップ(!)の超スペシャルなカラーだ。
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なお、会場には初代(1967〜1997年)、2代目(1997〜2017年)、現行3代目(2018年〜)も展示されていた。
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