確報!マツダ、アメリカ販売網再構築に 「外科的手術をやっている」

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確報!マツダ、アメリカ販売網再構築に
「外科的手術をやっている」
マツダの第2四半期決算は売上高1兆6566億円、前年同期比7.1%増、営業利益764.8億円、同13.4%減、経常利益964.6億円、同16.8%増だった。
半期の世界販売台数は、78.3万台で前年同期比8000台増で過去最高を更新した。
通期の世界販売台数見通し160万台、営業利益1500億円は変えていない。
質疑応答。
Qアメリカが苦戦気味だが?
A商品は計画通りだが、乗用車が台数減、販促費増だった。商品面と販売力強化の両方やらないといけない。ブランド価値経営に共感してくれるお店に傾斜したため、店数は30店舗減った。
Qトヨタとのアメリカ工場の進捗について。
不要な憶測を避けるためお答えしない。来年の早い段階では決めたい。
Q米国の販売台数を下方修正した。来期以降に反転シナリオを描けるのか?
A クロスオーバー系はインセンティブを抑制しながら成長していける。乗用車は市場の平均に近づいている。競合との間合いを詰めながら、きめ細かやっていく。
Q米国の新工場は2021年に15万台の供給増になる。
A年間5万台のペースだとマツダのすべての工場がフル稼働になる。グローバルでの安定成長が大切。アメリカは基盤整備、準備ができた。人的支援、ネットワーク整備にはマツダからの持ち出しを含めて対応していく。
Q第2四半期における営業利益変動要因70億円の中身は?
A品質コストの差です。
Q新会社参加にスズキが前向きだが?
A初期検討の後、一定の期間の後参加を可否を決めていただく。
Q神鋼問題について。
A マツダが直接購入しているものは問題ない。サプライヤー経由の製品については可及的速やかに確認したい。
Q米国市場で何が苦戦の要因なのか?
Aクロスオーバー系はインセンティブを抑えられている。台あたり利益は確保している。乗用車ではフリートを抑制しているが、他社との間合いを詰めるためにインセンティブを増えている。
一年かけてディーラーマージンを見直した。マツダの経営にエンゲージしてくれているディーラーに投資支援をする。セダン系のインセンティブはまだ増えている。

会見終了後、マツダ幹部と話す。リーマンショック以降、フリートに手を出したり値引き乱売に傾斜してしまい、ブランド価値を下げ、利益も残らなかった状態から、もう一度、マツダのブランド価値を高め、お客様との絆を確かなものにする戦略に転換する取り組みを始めてからまだ2年も経っていない。「外科的手術をやっているようなもの。もう少し時間がかかる」と言う親しい幹部のコメントを真に受けたいと思う。
別の幹部も「後から振り返って、あの時はしんどかったけど、今がある!と言えるようにやりたい」の言葉が印象的だった。

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