5月21日(日)、SUPER GTのシリーズ第3戦・SUPER GT in KYUSHU 300kmレースが、大分県日田市の上津江地区にあるオートポリスで開催された。
2番グリッドからスタートした#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは、ベテランの本山哲選手が前半のスティントを担当し、後半から若手の千代勝正につなぐ作戦。スタートでポジションをキープした本山だったが、コンディションに合っていなかったかペースが上がらず、トップとの差はじわじわ拡がっていき、反対に後方から猛チャージを受ける展開。
アクシデント車両を回収するためにセーフティカーがコースインし、レースは一度リセットされ、再スタート後も何とかポジションをキープしていた本山だったが20周目には2台に先行を許し4位にポジションダウン。しかし本山はそこで踏みとどまり、レースも折り返しを過ぎる36周目までルーティーンピットを引っ張り、トップに立ったところでピットに向かい、千代選手に交代。
代わった千代は4位でレースを始め、その後、1台にパスされたものの、5~6台による3位争いを展開。レース終盤に、トップ争いから1台がアクシデントでストップ。3位争いは2位争いへと変わっていった。最後まで、前を行く車両をパスしようとトライを続けた千代だったが、最大のパッシングポイントである1~2コーナーで、アクシデントによる追い越し禁止を示すイエローフラッグが提示されており、パッシングできず。
結局、5台が一団となってゴールラインを横切る接戦となり、千代は表彰台一歩手前の4位でチェッカーを受けた。
11番グリッドからスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-Rはロニー・クインタレッリ選手から松田次生選手につなぐ作戦。前半のスティントを担当したクインタレッリは着実なペースで周回を重ね、上位陣では最後となる40周を終えたところでピットインして松田に交代。代わった松田もペースを上げて追い上げ。2位争いとなるグループのバトルに追いついた松田は、千代に次ぐ5位でチェッカー。3戦連続の入賞を果たした。
9番グリッドからスタートした#12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ヤン・マーデンボロー)と13番グリッドからスタートした#24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)はなかなか思ったようにペースを上げることはできなかったが、粘り強く走り続けそれぞれ7位と9位でチェッカー。NISSAN GT-R NISMO GT500は出場した4台が揃って入賞した。
強力なライバルが多い中、GT-Rも戦力をアップ。今後の活躍に期待したい。
GT500決勝 結果 65Laps
Pos | No | Machine | Driver | Time / Behind |
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1 | 36 | au TOM’S LC500 | 中嶋 一貴 / J.ロシター | 1:59’56.800 |
2 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越 広大 / 小暮 卓史 | 26.592 |
3 | 100 | RAYBRIG NSX-GT | 山本 尚貴 / 伊沢 拓也 | 26.756 |
4 | 46 | S Road CRAFTSPORTS GT-R | 本山 哲 /千代 勝正 | 27.138 |
5 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生 / R.クインタレッリ | 27.779 |
6 | 37 | KeePer TOM’S LC500 | 平川 亮 / N.キャシディ | 28.399 |
7 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 安田 裕信 / J.マーデンボロー | 40.435 |
8 | 19 | WedsSport ADVAN LC500 | 関口 雄飛 / 国本 雄資 | 42.295 |
9 | 24 | フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R | 佐々木 大樹 / J.P.デ・オリベイラ | 1’07.194 |
10 | 38 | ZENT CERUMO LC500 | 立川 祐路 / 石浦 宏明 | 1’18.578 |