電気自動車(EV)メーカーのGLMと旭化成は、スポーツカーとSUVを融合したクロスオーバーEVのコンセプトカーを共同で開発した。シャシーはGLMの量産EV第1号車「トミーカイラZZ」のプラットフォームを活用。車体には将来的に自動車への活用が期待される旭化成の最先端技術や自動車向け部材・システムなどが搭載されている。
このコンセプトカーは、クーペスタイルのルーフラインが特徴の3人乗りクロスオーバーで、ドアはガルウイング方式を採用。モーターは最高出力305馬力とトミーカイラZZと同じものを搭載しているため、コンセプトカーながら実際に走行させることも可能となっている。このクルマに採用した旭化成の最先端技術は27品目あり、例えば鉄やアルミの代わりとなる高機能樹脂やシート用の人工皮革、エコタイヤ向け合成ゴムなどの部材のほか、人の顔をカメラで撮影して心拍数を計測する非接触型の脈波検出技術(非接触バイタルセンシングシステム)や、室内の二酸化炭素の濃度を感知する技術(CO2センサー)なども組み込まれている。
このコンセプトカーは、旭化成とともに進めたコンセプトメイクをもとに、GLMのトミーカイラZZ開発チームがデザイン作成や車両製作、車体設計やパワートレイン設計などを担当。同社では今回と同様、他社のEV開発を担うプラットフォーム事業を本格始動させ、EV事業に参入したい国内外の企業を支援していきたいとしている。
GLMウェブサイト https://glm.jp/jp
旭化成オートモーティブポータルサイト http://www.asahi-kasei.co.jp/amm
AKXY Concept Movie https://vimeo.com/217615633