TOYOTA GAZOO Racingは、4月27日(木)から30日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)と、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)の、2台のヤリスWRCで参戦する。今シーズン2回目となるグラベル(未舗装路)ラリーに、3月上旬の第3戦ラリー・メキシコでの経験を生かし、チーム一丸となって挑むという。
初秋の南半球、アルゼンチンで開催されるラリー・アルゼンティーナは、グラベルラリーの魅力と難しさが凝縮した1戦。ラリーのSS(スペシャルステージ)は、アルゼンチン中部の都市コルドバの南西から西北にかけての広いエリアに設定され、様々なタイプの未舗装路を走行する。
南西部の谷間の未舗装路は砂のような柔らかい道が多く、西部の山岳路は道幅が狭く荒々しい岩に囲まれた道が続くなど、走行するエリアによって道のキャラクターが大きく変わるのがこのラリーの特徴。また、SSの途中には川渡りやジャンピングスポットも多く現れ、選手だけではなく、ファンにとっても非常に魅力的なラリー。
ラリーは4日間で18本のSSを走行し、その合計距離は357.59km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は、1417.98kmに達する。
ラトバラは、2014年のWRCラリー・アルゼンティーナで総合優勝をしている。また、ハンニネンはIRC(インターコンチネンタルラリーチャレンジ)の1戦として開催された、2010年の大会で優勝を果たしている。両ドライバーにとってアルゼンチンは、相性の良いラリー。
チームはラリー・アルゼンティーナを想定したグラベルテストを、欧州の中ではアルゼンチンの道に近い路面コンディションの道があり、6月にはWRC第7戦が開催される、イタリアのサルディニア島で実施。
様々なテストメニューをこなし、ヤリスWRCのグラベルコースでのパフォーマンスをさらに高めることに成功したそうだ。
ヤリスWRCがアルゼンチンでどんな走りを見せてくれるのか、とても楽しみだ