TOYOTA GAZOO Racing、WRC 第4戦 ラリー・フランス 2台のヤリスWRCで伝統のフルターマックラリーにチャレンジ

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ヤリスWRCにとって、舗装路のみを走行する純粋なターマックラリーは、今回のツール・ド・コルスがシーズン初。コルシカ島は地中海西部に位置するフランス領の島で、多くの部分は険しい山岳地帯。島内には曲がりくねった山道が多く、ラリーのSSで使用される道もタイトなコーナーが連続する。それ故、ツール・ド・コルスは「1万コーナーのラリー」と呼ばれている。

コースは道のすぐ脇に岩や断崖絶壁が迫るなどエスケープゾーンは皆無に近く、ほんのわずかなミスも許されない。また、舗装路とはいっても平坦で滑らかな道だけでなく、表面がざらざらに荒れていたり、古くなった舗装が崩れ、まるで未舗装路のようになっている道も多い。このように、たとえ舗装路であっても、よく整備されたサーキットとは大きく性質が異なる、極めてチャレンジングなコース。

2017年のツール・ド・コルスは、島の東北部のバスティア空港にサービスパークと大会本部が置かれる。競技は4月7日(金)に島の南西部アジャクシオでスタートし、4本計120.64kmのSSが行われる。8日(土)はバスティアを中心に4本のSSが予定されており、その合計距離は131.96km。最終日の9日(日)は、島の東~南側で2本計64.2kmのSSが行われ、南部ポルト・ヴェッキオでの最終ステージ、SS10はエキストラのボーナスポイントがかかるパワーステージに指定されている。SSの数は3日間で10本と少ないが、50km前後の長いSSも多いため合計距離は316.80kmに到達。移動区間を含めた総走行距離は1080.73kmとなっている。

ツール・ド・コルスは、WRCがスタートした1973年からシリーズの1戦に含まれるなど、長い伝統を誇る。一時WRCフランスラウンドは本土のアルザス地方に開催地を移していたが、2015年大会よりコルシカ島に回帰。6年ぶりにWRCとして開催されたツール・ド・コルスでは、ラトバラが優勝を果たした。ラトバラは前年にアルザス地方で行われた2014年のWRCラリー・ド・フランス・アルザスでも優勝しており、フランスのターマックラリーを2年連続で制している。一方、ハンニネンは2008年に1度出場経験があり、その時はプロダクションカーのグループNクラス1位でフィニッシュしている。

チームはツール・ド・コルスに向け、3月下旬にコルシカ島でテストを行った。各クルーは、本番と条件が近いターマックコースをそれぞれ2日間走り込み、ヤリスWRCをツール・ド・コルス仕様に仕立てあげた。

迫力の走りが展開されるツール・ド・コルスでヤリスWRCがどんな走りを見せてくれるのかとても楽しみだ。

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