3月15日、自動車メーカー各社一斉回答出る!!
4年連続ベア獲得で「冬の時代に戻さない」
自動車総連の相原康伸会長は、拡大戦術会議登録12組合の春闘における一斉回答を受けて会見を行った。以下は質疑応答。
各社の明暗の差は?
3つに大別できる。昨年を上回った、昨年と同額、下回った組合に層別できる。
経営から見ると今後の見通しが立てにくい、熾烈な競争環境などがあった。ただし、明暗がついているとは思っていない。いまの段階では最善を尽くしていると思う。
非正規の待遇改善も図れた?
底上げと格差是正は最大のキーワード。今後の交渉に期待が持てる。組立メーカーの回答がグループ労組に与える影響は少なくない。中堅中小労組に活力を与える。経営側と共通認識に立てた。賃上げと将来不安の払拭について議論が深まった。ここで賃金引き上げの流れを止めてはいけなかった。来年以降の取り組みや将来不安の払拭についても功績は多とする。4年連続の賃上げができた。それほど悲観的ではない。ぜひとも適正な評価をお願いします。
労働組合が要求を持ち上げない限り、交渉は成り立たない。様々な形態で働く人たちの機運が盛り上がってきたことが背景にある。賃上げを起点として前に進めて行く。これを止めてはまた冬の時代に戻り兼ねない。
自動車産業は、働いている人が大変多い。産業のすそ野の広さを表している。関連する多くの産業の皆さんとも密接に関連する。それ相当のインパクトがあると思って取り組んできた。
一方で米国の通商政策など不透明感がでてきた。ネガな要素に一喜一憂せず、目の前の課題解決も大切との労使の共通認識に立てた。様々な課題を乗り越えていくには、人の役割が大きいと認識できた。
働き方改革について。
ポイントはふたつ。働き方実現会議からのアウトプットに沿ったものに対して労使自治の対応をしていく。速やかに法律を通してもらう。720時間以内に36協定をリセットしてもらう。そこまで働いて良いとの認識が根づくことを危惧する。抑制的なものとして取り組んでいく。なお、まだ決定はしていない。
取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)【最終】2017拡大戦術要求・回答20170316 最終確定版