ルノー・日産アライアンスは、小型商用車(LCV)事業部門を新設し、成長を続けるLCV市場で同グループのグローバルプレゼンスの拡大を目指すと発表した。
アライアンスは、ルノーが有する商用バンの専門知識と、日産が主要市場で培ってきたトラックの製造・販売ノウハウが持つ可能性を最大限に引き出すことで、同グループの小型商用車のグローバル販売台数拡大を目指すという。アライアンスのパートナー企業は、アライアンス精神のもとで、各社のブランドアイデンティティをはじめとした販売事業や収益を維持しながら、市場や商品を相互補完的に活用していくそうだ。
同事業部門は、アライアンス各社間の相互開発および相互生産の効率を最大化し、コストおよび技術面においてさらなるシナジーを創出することが期待されるそうだ。ルノーと日産は過去数年間にわたって商用バンおよびトラックの相互生産を行ってきた。その例として、日産の商用バン「NV300」はルノー「トラフィック」のプラットフォームを、日産「NV400」はルノー「マスター」のプラットフォームをベースとした設計となっている。
また、ルノーのピックアップトラック「アラスカン」は、日産「ナバラ」のプラットフォームをベースとしている。新設されたルノー・日産アライアンスのLCV事業部門では、日産「アルマーダ」や「パトロール」など、ボディ・オン・フレーム構造のSUVも事業の対象としているという。
ますます加速するアライアンス間の相互生産の効率化。他のカーメーカーのアライアンスも同様に各部門の効率化を進めることだろう。