日産、「第32回 日産 童話と絵本のグランプリ」大賞作品を出版

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日産は、2015年度に実施した「第32回 日産 童話と絵本のグランプリ」の大賞2作品を、BL出版より出版。これら2作品は、12月16日より全国の書店で販売される。

今回出版する童話作品は、童話部門で2,414編の応募作品の中から大賞に選ばれた、愛川 美也さんの作品 『日曜日の小さな大ぼうけん』。この童話には、同グランプリ第29回絵本部門で大賞を受賞した、みやざき あけ美さんの挿絵を配した。また、絵本作品は、絵本部門の464編の応募作品の中から大賞に選ばれた、横須賀 香さんの作品 『ちかしつのなかで』。

日産は、「教育への支援」を社会貢献活動の重点分野の一つと定め、さまざまな取り組みを行っているという。本グランプリは、日産の社会貢献において長い歴史をもつ中心的な活動であり、「才能ある新進作家の育成」と「子どもたちに良書を届ける」ことを目的に継続してきたそうだ

日産は、優れた童話と絵本を多くの子どもたちに楽しんでもらうため、第1回(1984年)より出版作品を全国の公立図書館等に寄贈している。今年も日本国内の図書館約3,400館と、日産の事業所近隣の保育園・幼稚園など約700園に寄贈を行う予定。第1回から寄贈した本は、累計で約20万冊以上にのぼるという。

また、2010年度からは、同社の海外事業拠点周辺の日本人学校や日本語補習校へも絵本の寄贈をはじめている。更にポルトガルにおいては、現地事業会社である日産イベリア自動車が行政や学校と連携し、2012年よりポルトガル国内で新たに絵本のコンテストを開始するなど、「子どもと本」の分野における取り組みは海外にも広がっているそうだ。

なお、今年度の「第33回 日産 童話と絵本のグランプリ」作品募集は、10月31日をもって終了。入賞作品の発表は、2017年3月初旬を予定している。

こういった地道な教育活動を企業が継続し、国内だけでなく海外にまで広げているというのは立派。今後も継続していってほしいものだ。

  • 童話の概要

・タイトル:『日曜日の小さな大ぼうけん』

虫嫌いの小学生の男の子が、日曜に留守番をしていると、一匹のカマキリを家の中で見つけた。そのカマキリを家の外に追い払うまでの奮闘ぶりを描いた作品。

・作者:愛川 美也

千葉県船橋市在住。会社員として働くかたわら、児童文学作品と演劇作品の創作を続けている。フェリス女学院大学文学部日本文学科卒業。第32回「日産 童話と絵本のグランプリ」童話の部大賞受賞。

・絵の作者

みやざき あけ美

東京都在住。会社員として働くかたわら、親子で楽しめる絵本の制作に取り組む。

『ゆみちゃんは ねぞうのわるいこです』で、第29回「日産 童話と絵本のグランプリ」絵本の部大賞を受賞。

・価格:1,300円(税別)

  • 絵本の概要

・タイトル:『ちかしつのなかで』

地下室で探し物をしていた少年が、突然地下室から声をかけられ、外に出られない地下室に外の様子を懸命に伝える少年と地下室のやりとりを、ファンタジーあふれる絵で描き上げた作品。

・作者:横須賀 香

埼玉県桶川市在住。幼稚園、高校、カルチャー教室などで絵画講師をつとめるかたわら、二人の息子の子育てを経験する中で、絵本の製作に興味を持つ。東京藝術大学日本画科卒業、同大学院絵画科修了。第32回「日産 童話と絵本のグランプリ」絵本の部大賞受賞。

・価格:1,300円(税別)

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