トヨタ、TNGAによりエンジン・トランスミッションなどを一新し2017年以降搭載車種を一気に拡大

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トヨタは、「いいクルマづくり」の構造改革「Toyota New Global Architecture(TNGA)」により、エンジン・トランスミッション・ハイブリッドシステムを一新し、優れた走行性能と高い環境性能の両立を追求し、大幅に進化させたという。この新型パワートレーンは、2017年以降、搭載車種を一気に拡大していく予定。

トヨタは、TNGAにより、クルマを骨格から変え、低フード化・低重心化・運動性能の向上を図り、クルマの基本性能である「走る」・「曲がる」・「止まる」をレベルアップさせるために、プラットフォームを中心に全面的に見直し、2015年発売の4代目プリウス以降、新プラットフォームの採用拡大に取り組んでいる。同時に、クルマの中核となるパワートレーンについても、低重心化とともに、優れた走行性能と高い環境性能を両立させた新型の開発に取り組んできたそうだ。

今回新開発したパワートレーンは、軽量・コンパクト化、低重心化、エンジンの高速燃焼、トランスミッションの多段化・高効率化など基本性能を徹底的に見直すとともに、こうして実現した基本骨格を統一化するためにモジュール設計(統一設計)を行い、今後の「素」のいいクルマづくりの基盤となるのが特徴。

新型パワートレーンは、高い環境性能はもちろんのこと走行性能においては、“トヨタの走りを変える”ために「ダイレクト&スムース」をテーマに、重点的に開発に取り組んだのだそうだ。

トヨタが考える「いいクルマ」の原点ともいえる「Fun To Drive」すなわち、乗って楽しいワクワクする走りのフィーリング、ドライバーの意のままに反応する走行性能と、優れた低燃費など環境性能の両立を追求。この新型パワートレーンにより、動力性能を約10%向上させながら、燃費は約20%向上させている。これは、パワートレーンによる寄与分であり、車両搭載時は、空力性能、軽量化など車両トータルでの進化により、さらに、動力性能・燃費の向上を図ることができるというから立派。

さらに2021年までの5年間で、エンジンは、今回開発した2.5Lガソリンエンジンを含め、9機種・17バリエーション、トランスミッションは、多段化AT、新機構の無断変速機(CVT)など4機種・10バリエーション、ハイブリッドシステムは、6機種・10バリエーションの投入を予定しているそうだ。

クルマの基本であるパワートレーン系やプラットフォームの変更はコストがかかるためになかなかできないこと。これを大幅に変更するというのは、さすがはトヨタといったところ。良い方向に変化し、本当に「ダイレクト&スムース」で「Fun To Drive」なクルマが誕生することを願いたい。

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