本田技研工業の2016年度上半期決算は、売上高 6兆7346億円、前年同期比5913億円減、営業利益4949億円、同907億円増だった。
四輪車販売台数は179.8万台、同2.1万台増。通期見通しは、売上高13兆4000億円、営業利益6500億円に修正。
フリードは発売1カ月で2.7万台を受注。ホンダグループ販売台数は、半期で243.1万台、前年同期比6.3%増だった。期中の円ドルレートは105円、前期は122円。下期は100円で通期ベースは103円となる。
半期の四輪事業はグループ販売台数見通しで243.1万台と前期同期比14.5万台増えたが、日本は30.2万台で同1.3万台減少した。通期の販売台数見通しは、498万台で前回比6.5万台増とした。日本は65.5万台で、同0.5万台増える見込み。
質疑応答。
現時点で今後の市場の不透明感、アメリカ、欧州、タイ、さらに為替。固めの計画にしている。確実に刈り取っていきたい。
下期の為替損は850億円。年金会計処理費840億円を合わせて1700億円のマイナス。
八郷体制の真価が出るのはこれからだが、シビックをはじめとする新機種効果が大きい。中国のお客様にあった商品が好評。前期4割超える成長。
大きく言うと、量から質に転換しよう。従業員の元気を出しながら、ベクトルを合わせる。ホンダの強みは「人」。ご期待いただければと思っている。
為替について。
米ドル円一円の変化で120億円動く。インドなどアジア通貨も120億円のマイナス。ブラジルレアルは安定している。
提携について。
ウインウインの関係ができて、価値の高い商品が提供できれば良い。いままでも色んな分野で他社と協業している。すべて単独でと言う時代ではない。具体的ない話はないが。
自動車業界、違う分野どちらも可能性がある。メリットがあればやりたいと思っている。今も他業種と連携している。カタチは色々あるだろうが、協力態勢は組んでいきたい。
中国の見通しについて。
新機種効果もあり、好調に推移している。経済成長鈍化、減税効果がなくなるなどあるが、今後は内陸部で市場は伸びていく。
北米について。
経済実態は良い。昨年は過去最高。ガソリンが安いこともあり、ライトトラックが伸びている。アコードクラスが厳しい。ホンダのインセンティブは一番少ない。下期はCR-Vのモデルチェンジあるが、なんとか170万台売りたい。
ブレクジットについて。
イギリス国民が決めたこと。販売にはそんなに影響はない。施行は2年以上先。動きを見ないと判断できない。ポンド安の為替状況など見極めたい。撤退判断考えていない。
シビック5ドアを日本、北米に入れる。輸出しながら、キャパを埋めていきたい。
ホンダとして、英国政府に要求したことはない。コミュニケーションは良くなっている。フェアにやって欲しいとは思うが。あくまでも仮定の話。
タカタについて。
状況を注視している段階。説明できることはない。
会見が終わりました。