「100円レンタカー」「新車市場」を展開する全国チェーンのカーベルが、2年に1度の全国大会を9月13日に開催した。そのなかの新メニュー発表で驚きの新事業として訪問型のペット火葬&セレモニーサービス「ペットの旅立ち」が発表された。
今回の全国大会は創業10周年を迎えた記念もあり、グランドプリンスホテル新高輪にて行われた。ここは毎年プロ野球のドラフト会議にも使われているホールで、同社の急成長ぶりがうかがえる。オリンピックメダリストによる基調講演や伊藤社長が出演するラジオ番組の公開収録などがあって、プログラムも満載だった。
伊藤社長が登壇する「伊藤タイム」では、加盟するパートナー会社向けにいくつかの新メニューが発表された。なかには若者のクルマ離れを止めるための「出世払いプラン」という面白いものもあった。これは20代限定・来年6月までの期間限定となるが、このプランでクルマを購入した人は、購入時に諸費用とオプション代のみ支払うだけで初回の支払いは1年後からスタートするというものだ。いまはお金がないけどクルマは欲しいという若者に購入を促すプランであり、とくに新社会人などがターゲットとなる。しかも「出世払い」と銘打っているので、出世欲を持った将来有望な顧客を取り込める可能性も秘めている。
そして「100円レンタカー」「新車市場」に続く第3のブランドとして発表されたのが「ペットの旅立ち」だ。これは移動火葬車を使った訪問型のペット火葬&セレモニーサービスである。現在急成長しているペット市場だが、2003年から始まったペットブーム時の犬猫が今後2〜3年で平均寿命を迎える。しかし、ペットを火葬するサービスの多くは固定式火葬炉での合同火葬が多くて骨を拾うことができなかったり、移動式火葬炉では火葬はできてもセレモニーまで行うようなサービスがなかった。そうした需要を見越してカーベルの「ペットの旅立ち」では、火葬&セレモニーのプランを1万5000円からスタートする。すでにサービスは開始しており、開始から約2カ月ですでに49件の依頼があったという。
最近ではペットロスという言葉もあるくらいペットは家族同然であり、その半面、ペット葬儀の需要はまったく満たされていない。移動火葬車を使った訪問型サービスは、クルマを使うからこそクルマ業者には最適なサービスと考えているようだ。現在日産NV200をベースにした火葬車の試作を行っており(写真は現在使用している市販のNV350の火葬車)、完成すれば随時加盟するパートナー企業にサービスのノウハウも含めて提供していくとのことだ。
カーベルコーポレートサイト www.carbell.co.jp
新車市場 www.carbell.jp
100円レンタカー http://100yen-rentacar.jp
ペットの旅立ち https://pet-tabi.jp