横浜ゴムは、トヨタが2015年に開発した「GDエンジン」を搭載する新型ハイラックスの一部に、取り付け工数削減に貢献するテフロンホースを使用したディーゼルターボ用のオイル供給ホース配管が採用された。2015年2月から長野工場で生産を開始しており、今年からはヨコハマラバー(タイランド)カンパニーLTD.に移管し量産している。
近年、エンジンレイアウトのコンパクト化に伴い、ディーゼルターボ用のオイル配管も取り付け間隔が狭くなり、従来のパイプ配管では取り付け工数削減が難しくなっていた。そこで、横浜ゴムでは得意とする金具とホースのアッセンブリー技術を応用し、フレキシブルなテフロンホースを使用することで取り付けの自由度を大幅に高めた。また、製造工程を分担し製品を1つずつ生産するようラインを改善し、高い品質要件を満たした。さらに、製品テストを簡素化できる治具を開発するなど工夫して製品1個あたりの完成スピードを向上させた。
トヨタは「GDエンジン」をタイで生産しており、2020年までに150以上の国・地域で「GDエンジン」搭載車を展開する。