日産リーフ累計10万台販売へ
走りの「ワクワク」で人気化加速
昨年9月発表、10月発売以来、新型日産リーフは累計で1万8000台の受注となっている。販売台数も1万5247台と好調だ(数字は2月末現在)。実際、自販連が発表した2月の登録車新車販売台数では、単月で3720台を販売して26位。1月からの2カ月間の累計でも7488台と前年比2倍以上の売行きとなっている。2月はeパワーを前面に押し出すノートも登録車首位。モーター車の日産のイメージが、ユーザーに定着しつつあることがわかる。
日産によれば、2010年に発表された初代リーフの国内販売は8万1675台なので、2代目リーフと合わせて3月には累計販売10万台の大台を超えたと見られる。
ボディカラーの人気色はブリリアントホワイトパール(25.3%)、スーパーブラック(12.0%)とならんで、ブリリアントホワイトパールとオーロラフレアブルーパールのツートーンが(19.6%)を占めている。グレード別では上級グレードの「G」が63%、「X」32%、「S」5%の順。「G」に標準装備されているプロパイロットとプロパイロットパーキングは全体でも7割以上の装着率となっていて、先進技術に対するユーザーの期待度の高さがうかがえる。
「EVのワクワク」を実際に感じてもらうための試乗機会創出も概ねうまくいっている。昨年秋に発覚した完成検査不正問題で、一時遠のいた客足も本稿執筆時点では問題発覚前に戻っているとの販売担当編集者からの報告もある。
リーフ買い替え前の所有車は、初代リーフが36%。他車からの乗り換えが63%を占めた。ガソリン車からの乗り換えが主だが、ハイブッド車や電気自動車からの乗り換えも一定程度あるのが興味深い。
3月8日に行われた「LEAF開発秘話」と銘打たれた記者向け説明会では、自動運転、パワートレイン、シャシー制御、空力/燃費性能の各開発技術者から新型リーフ開発のこだわり部分をたくさん聞いた。今後、折にふれご紹介していきたいが、論より証拠。まずは読者の皆さま自身が試乗してみて、ピュアEVの走りの醍醐味を味わって欲しい。初代に比べてJC08モード燃費で満充電400kmの航続距離のおかげで、バッテリー上がりのドキドキはほとんど感じなくなった。ぜひ走りのワクワクを感じてみて欲しい。
取材・文/神領 貢(本誌編集長)
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