日産自動車は3月12日、Uber、Wayveと協業して東京都心を皮切りに将来の完全自動運転に向けた実証プロジェクトを始めると発表した。2026年後半から試験走行を始める。当面は熟練ドライバーが運転席に座る。「ロボタクシー」はウーバーのアプリで呼ぶことができる。
次世代モビリティを所管する国交省物流自動車局環境技術政策課も「(社会実装へ向けて)後押ししていく」と記者に語った。
当面の問題はどの程度のタクシー事業者がロボタクシー事業に参画してくれるかだ。記者も会見に参加していた。初代リーフで不人気だったタクシー仕様だが、トヨタ自動車の「ジャパンタクシー」とタクシー配車アプリ「GO」が都心で大きなシェアを握る中、今後の展開が注目される。以下は質疑応答の一部。
https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/260312-01-j
●Wayveのアレックス ケンダルさん。
グローバル協業の始まり。Uberは大規模なモビリティネットワークを持つ。
日産は数十年にわたるプロダクトのプラットホームを持つ。
●Uberのサーフラズ マレディア氏。
日本の安全技術を責任ある形で段階的に進めていく。1000社以上のタクシー事業者、自治体との連携により日本の法規に沿って進める。
人口減に直面している。配車アプリの普及が大切。
●イヴァン エスピノーサ日産社長。
コラボレーションこそがイノベーションを加速する。新型リーフはすでに6000台以上の受注をいただいた。2010年の登場以来、新型リーフは3代目となった。それぞれの市場で日常ユースに最適なクルマに仕上がった。今回の協業では新型リーフを使う。静かなキャビン、安定した乗り心地、先進技術を持つ。
質疑応答。
Q WayveEの自動運転レベルは?
A 熟練ドライバーが当面同乗してラーニングを行う。
Q どのくらいの台数を考えているのか?
A まずは政府と協調しながらやっていく。小ロットから始める。車両のメンテもやってもらう。
Q Uberが日産を選んだ理由は?
A グローバルメーカーとして確立されている。
Q ビジネスをどのように持っていくのか?
A世界展開して行けると考える。
Q 横浜のセレナはエコシステムの検証。
A 将来は統合されていく可能性がある。
Q今後の展開は?
A 今年の後半にローンチする。地方のタクシー会社とも協業する。まずは東京で品質を高める。
Q 内製と協業について。
A 今回の協業が良い例。それぞれの強みを持ち寄ることが大切。
Q セーフティドライバーからドライバーレスへ向けて
A いつ頃とは言えないが、技術を立証してスケールアップしていく。まずは当局、利用者の信頼を得ることが重要。
Q タクシー事業者との話しをしていると聞く。
A 適切な事業者と組むことが大切。ゼロから始めて様々な仕事をできることが大切。「非常にワクワクするビジネス」との声が聞かれる。
取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)










