カーベルとイドム系ICT 与信システム「ノレル」で協業へ

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カーベルとイドム系ICT

与信システム「ノレル」で協業へ

割賦やクレジット、リースの与信が通らない。そんな経験をした読者の方もいらっしゃるはず。新車、中古車の販売•リースを中心に全国800店超のフランチャイズチェーンを展開するカーベル(東京都中央区・伊藤一正社長)と、中古車買取•販売大手のイドムグループのIT企業である「IDOM CaaS Technology(東京都渋谷区 ・山畑直樹社長、以下ICT)」がタッグを組んだ。
これまで一般的な与信を得られないのが理由でクルマを手にできなかった人たちに朗報だ。ICTは「与信100%を目指す」という。ICTが展開する与信システム「ノレル」は、リース車両にGPSを搭載することで、24時間、AIが保有客の車両使用実態を学習し、与信の精度が飛躍的に向上する。

クレジット会社の審査に落ちた人でもリース契約を結べる可能性が高くなる。「現状で与信通過率27%程度」をさらに引き上げていくことにより、カーベルチェーン店のビジネス機会は確実に増えていくだろう。
カーベルではすでに2024年10月から自社リースプランである「トール」を展開しているが、ICTのノレルは日本でも屈指の与信審査の許容度が高いことで知られる。
カーベルにとっては、クレジット、自社リース、ノレルと、リース希望者のニーズに柔軟に対応できる体制が整った。お客様にとってはもちろん、カーベル加盟店にとってもビジネス機会増につながる取り組みとして注目される。

会見後にカーベルの伊藤一正社長、ICTの神野幸貴事業開発部部長と話した。今回の与信提携にとどまらない、さらなるビジネス拡張の可能性も感じたことを付け加えておこう。
カーベルの販売店ネットワークとAI独自審査のテクノロジーで成長を続けるICTの提携は、自動車アフターマーケットでの地殻変動を予感させる。
なお、カーベルは11月1日から全国一斉キャンペーン「ブラックフライデーキャンペーン」を行う。ファミリーマートのレジ上のビジョンで「極道の妻たち エピソード零」のCM動画を流す。

取材・文・写真/神領 貢(本誌編集長)

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