ダイハツは26年8月末で現行コペンの生産を終える旨を正式発表した。
14年にデビューした現行2代目はユニークな着せ替えコンセプトをウリに掲げて現れた。購入後に外板パネルを取り替えて異なるデザインを楽しむアイデアはユニークではあったが、販売会社での作業が必要で交換パネルも高額なため、ダイハツの思惑どおりに浸透したとは言い難い面もある。
それでも電動格納式ルーフを身につけ、モデルライフ後半には親会社トヨタのチカラを借りてGRブランドのグレードを追加するなど、あの手この手で話題喚起が図られてきた。
一旦生産は終わるものの、ダイハツは再びコペンを世に送り出せるよう研究開発を続けているという。2年前のジャパンモビリティショーには小型車へのクラスアップを暗示するコンセプトモデルが出展され、熱心にヒアリングも行われた。しかし、その後に認証不正問題が発覚し、ダイハツは軽自動車の開発と生産を事業の中心に据える方針を固めた。当時、検討されていた小型車への転身がいまなお検討されているのかどうか興味深いが、一方でダイハツは「 軽オープンスポーツカーの魅力を、 未来へつなぐために」と語っているため、やはり軽自動車規格の中で生まれ変わることが検討されているのかもしれない。
なお、生産終了を控えて26年4月から全国でスペシャルイベントが開催される予定だ。詳細は追って特設サイト(https://copen.daihatsu.co.jp/life/special/)で公表されていく。
現行コペンの歩み
2014年6月 デビュー
2014年12月 ビルシュタイン製ダンパーやMOMO製ステアリング、パドルシフト、レカロシート採用のローブS追加
2015年6月 丸目ランプのセロ追加。併せてエクスプレイS追加
2015年12月 ビルシュタイン製ダンパーやMOMO製ステアリング、パドルシフト、レカロシート採用のセロS追加
2018年12月 限定200台のクーペ発売
2019年10月 GRスポーツ追加