日産は2010年リリースのリーフでEV(電気自動車)市場にいち早く参入し、三菱とともに国内でEVマーケットを開拓してきた。東日本大震災による電力のひっ迫や日産自身の舵取り問題、さらには新型コロナウイルスによる半導体不足など、負の要因に翻弄されてきたことは否めないが、ついに3代目に生まれ変わる日が近づいてきた。
千葉県・幕張メッセでワークショップ形式の現行リーフ報道発表会が行われてから7年が経過した。リーフは2代目へのバトンタッチを機にバッテリー容量が24kWh&30kWhから40kWhに拡大され、さらに19年1月には62kWhモデルも追加されて航続距離の延長が図られた。
そのリーフがようやく3代目に生まれ変わるが、その際に、あるコンセプトカーを振り返っておきたい。そのクルマとは21年に発表されたチルアウトだ。同車はアリアと同じCMFーEVプラットフォーム採用の次世代クロスオーバーBEVのスタディモデルで、次期リーフの予告編であることも追って公言された。
ヨーロッパで公道テストに臨んだ重擬装のテストカーは全身をカモフラージュで覆われ、一筆書きのような曲線で構成されたボンネットフードの開口線を発見。フードの両端は不自然に盛り上がっているが、これは詰め物による擬装で、実際にはアリアと同じくシャープな尾根線が配される。
経営計画「The Arc」のイメージ動画で暗示されたように、ノーズ先端にはライン状のLEDランプが設けられ、縦方向に置かれるブロック状ランプの一部は擬装の隙間から顔を覗かせている。
明日(11月26日)発売のマガジンX 1月号ではテストカーを紹介しているとともに、カモフラージュの下に隠されているエクステリアをイラストにて完全再現。背が高くてズングリとした印象が強く、まるでテスラ・モデルYのようなプロポーションを是非チェックしてください。
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