足まわり改良とジルコンサンドM追加でCX-60巻き返しへ。まずは欧州で発表

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マツダが展開しているラージ商品群の最後発モデルとして国内発売されたCX-80は、CX-60で見受けられた熟成不足の部分が改善された上でリリースされた。そのため、当初予定されていたタイミングよりも大幅に遅れての投入となった。

CX-80の開発を通して得られた知見はCX-60にも反映される。国内発表に先がけてヨーロッパで公表された2025年モデルの内容を見ていこう。

前輪サスペンションはジオメトリー変更によってステアリング操作に対する応答性が向上。一方、後輪サスペンションからはスタビライザーが省かれ、ナックルの位置やブッシュ類の変更に加えて、バネは柔らかく、逆にダンパーは硬めに仕様を変更。これによってハンドリング性能を保ったまま、ピッチングが抑えられて乗り心地が改善されるという。各サスペンションのトップマウントをアルミダイキャスト製にすることで振動が低減されて静粛性アップも成し遂げる。当然こうした変更に伴ってKPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)のセッティングも見直されている。
電動パワステはアシスト量がわずかに増やされてステアフィールが向上。

ボディカラーにはCX-5で導入されてマツダ各車に横展開が進んでいるジルコンサンドMが加わった。

これらの手直しは国内仕様にも適用される見込みで、25年春までに正式発表されるだろう。

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