ステランティス・ジャパンがジープ初のBEV(電気自動車)としてアベンジャーを発表&発売した。税込み価格は580.0万円で、申請すればCEV補助金として65万円を受け取ることができる。
発売記念モデルの「ローンチ・エディション」には電動サンルーフ、カタログモデルより1インチ大きい18インチアルミホイール、ブラックルーフ、イエローダッシュボード(カタログモデルはシルバー塗装)が特別装備され、1/43ダイキャストモデルも付属している。これら33万円相当のアイテムが採用されながら、税込み価格は15万円アップの595.0万円に抑えられている。販売台数は限定150台。
レネゲードより短い4105mm×1775mm×1595mmのボディには7スロットグリル、Xの文字をモチーフにしたリアシグネチャーライトが備わっており、このXのモチーフは随所に織り込まれている。コンパクトなサイズと最小回転半径5.3mで取り回しの良さがアピールされる一方で、高い走破性を約束する200mmの最低地上高や十分なアプローチアングル(20度)&ディパーチャーアングル(32度)もセールスポイントに掲げられる。
前輪駆動ながら走行モードを「スノー」「マッド」「エコ」など6つに切り替えられるセレクテレインの採用も見逃せない。また、急な下り坂で車速が一定に保たれるヒルディセント・コントロールも装備されている。
インパネには10.25インチのインフォテイメント画面が配されており、Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応。ブラインドスポット警告、レーンキープアシスト、アダプティブ・クルーズコントロールといった安全デバイスも揃っている。また、リュックサックも入るセンターコンソールの大容量ボックスをはじめ、ポケット類を豊富に用意。ハンズフリー電動ハッチゲートが装備されているラゲッジルームの容量は355Lだ。
eCMP2プラットフォームが使われ、パワートレインは電気モーター(156ps/270Nm)と54kWhのバッテリーで構成されていて普通充電と急速充電に対応。一充電あたりの航続距離は486km(WLTCモード測定値)だ。
ヨーロッパではマイルドHEVも設定されていて累計受注台数は10万台を超えているというが、先日国内発表されたフィアット600eと違って国内へのHEV導入については言及されていない。生産はポーランドで23年初頭から始まっている。
成約者先着500名には充電スポットで使えるJeepオリジナルデザインのチャージングカードがプレゼントされる。カード発行手数料と毎月180分相当の充電料金が6カ月間、無償で提供される。
都内で行われた報道発表会で、輸入元の打越晋社長は23年の国内BEV販売台数で輸入車が国産ブランドを超えて2万2804台だったことをアピールし、7つあるステランティスの各ブランドにおいてユーザーがパワートレインを選べる戦略を引き続き展開していく旨をアピールした。
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