LEXUSが2016 年パリモーターショーで発表したコンセプト・カー『UX Concept』に、グッドイヤーの『アーバン・クロスオーバー・コンセプト・タイヤ』を装着した。 LEXUSがグッドイヤーに最新コンセプト・カー専用タイヤの製作を依頼した際、リクエストが2つったという。 ひとつは「タイヤ設計の新たな可能性をさぐること」。もうひとつは「最先端技術の採用」だ。
LEXUSは、UX Conceptの設計にインサイド・アウトのコンセプトを採用。 内側と外側の各要素が融合しあう考え方だという。 グッドイヤーは、この独創的なコンセプトを反映するタイヤの製作をコミット。コンセプト・カー全体の統一性を大切にして、リムのスポークがそのままタイヤのサイドウォールにつながるデザインにした。
タイヤのサイドウォールの各セクションが自然にホイールと一体化して、アーバン・クロスオーバーの イメージを表現しているという。逆にトレッド・パターンはダイナミックな風貌。デザインはグッドイ ヤーの先端技術、レーザー・カービング・テクノロジーを使用した。
コンセプト・タイヤにはグッドイヤーの最先端技術を駆使しているそうだ。 オープンセル・ポリウレタン発泡体をタイヤ内側に使用したサウンド・コンフォート・テクノロジーもその一つ。走行時にタイヤ内で発生する共鳴音ピーク値を抑制して、車内を飛躍的に静かにするという。
また、サウンド・コンフォート・テクノロジーに加えて、チップ・イン・タイヤ・テクノロジーも搭載。これは2014年のジュネーブ・モータショーで発表した技術で、タイヤに埋め込んだ電子チップから重要情報が車載コンピュータに送られ、コーナリング時やブレーキ時の走行安定性などの走行性能を向上するテクノロジー。
タイヤ圧、内部温度、タイヤ識別情報などの情報を車載コンピュータが処理し、縦・横方向の車両姿勢制御アルゴリズムを自動で微調整して、卓越した走行性能を実現する技術だという。
さらにグッドイヤーのランオンフラット・テクノロジーも採用し。パンク時に空気圧が完全に失われた状態でも、強化サイドウォールで車両重量をしっかり支えて最高で80km/hでの走行(距離は80kmまで)が可能だそうだ。