日産自動車と三菱自動車は軽自動車初のバッテリー電気自動車(EV)となる日産サクラ、三菱eKクロスEVを発表した。今夏から販売開始する。
マガジンXがスクープしたサクラ、eKクロスEVの両車名が的中した。読者の皆様にいち早く情報をお届けできてひと安心だ。
両車の諸元は基本的に同じ。車体サイズは軽自動車規格で、WLTCモードによる航続距離は180kmとなっている。
国の補助金55万円を差し引くと、諸費用別185万円程度から購入できる。補助金適用前だと上級モデルで300万円をわずかに切る金額。どの程度、ユーザーを掴めるだろうか。
5月20日三菱水島工場でオフライン式を開催!
日産の内田社長はオフライン式の冒頭、「三者の共同プロジェクト、4台目となる。量販BEVとなる。車名はサクラ。日常使いで安心して使える航続距離。より多くのお客様に電気自動車の良さを知ってもらいたい。お客様の期待を超えるワクワクを提供してきた。今後5年間に2兆円を投入して多くの電動車を投入する」。
また、三菱自動車の加藤社長は、「日産と三菱はEVの先駆者同士。両社のノウハウを融合させた新世代の軽自動車と言える。日常使いに十分な航続距離を確保した。自宅で充電できる大変便利なクルマ。いま安心して気軽に選べる選択肢のひとつ。水島の設備投資を行なった。高いコスト競争力をつけた。水島を軽自動車の主力工場として発展できるよう引き続き努力する」。
来賓の伊原木隆太岡山県知事は、「カッコいいですね!オフラインした時、鳥肌が立った。本当に嬉しく思う。岡山県の製造業の1割は自動車。三菱自動車のおかげ。EVシフトに対応するため施策に取り組んでいる。EVが売りやすい、使いやすい岡山のため皆様と協力してやっていく」。
伊東香織倉敷市長は、「2009年にアイミーブを発売、2011年NMKV設立。当時から将来電気自動車を使ってもらえると期待していた。日産は「サ.クラ」、まさに倉敷です!」。
片岡聡一総社市長、「サプライヤーの町。三菱自動車とともに歩んできた。三菱自動車のために全力を尽くす町。四年前に水害に見舞われた。大量の毛布と食料を持ってきてくれた。その恩は絶対に忘れない。共存共栄をさらに発展させるのが今回の新型電気自動車。3社に自治体が加わることでさらに力を発揮する。自治体がともに歩んでいける最初の日としたい」。
伊東市長に単独で話を聞いた。「水島工場については、ずっと見ているが、本当に良いものを出していただいた。ありがとうございます」
地元の熱気と期待を強く感じた新型軽自動車EVのオフライン時期だった。