スクープ!トヨタモビリティパーツ 全国16支社に「張り付き観察」実施
旧トヨタ系部品共販各社が合併したトヨタモビリティパーツ(以下TMP)。今夏には合併後の初代社長が自身のパワハラにより事実上更迭された。
本誌が指摘し続けてきた同社のパワハラ体質をはじめとする組織の膿を出し切るため、後任として着任した榊原社長が全社的な取り組みを強めている。
全国約40支社のうち特にパワハラが酷いとされた埼玉、千葉、奈良、大阪の4支社が「最悪」と認定された。さらに「要改善」とされたのが宮城・福島・茨城・東京・富山・福井・長野・滋賀・兵庫・九州北部・熊本・鹿児島の12支社だ。「張り付き観察」は支社全体の4割を占める。いくつかの支社については本誌で現地レポートも掲載している。
これら16支社については、「パワハラはあるのに支社長が認識していない」として名古屋本部の役職者が現地の支社に派遣され、それぞれ1ヶ月程度の「張り付き観察」、すなわち支社に常駐し組織改革の陣頭指揮をとっている。
「最悪」と認定された4支社については、支社長も認めざるを得ないひどい事例がたくさんあり、「支社は本部の聞き取り調査に素直に応じている」(事情通)という。これに対して「要改善」と認定された12支社の支社長は「ウチに何の問題があるというんだ!」の反発もあると聞く。
内部の情報を知る人によれば、「各支社からは聞けは聞くほど膿が出てきている状態」。榊原改革はまさに緒についたばかりだ。12月24日発売のマガジンx2月号では更なる内部事情を記事にしている。
取材 文 写真/神領 貢(マガジンx編集長)