添付はある地域のスバル系列ディーラーが発行している「新型レヴォーグの商談予約シート」だ。なんと!!これに必要事項を記入して個人情報を提供すると、成約時に税込3万円の値引きが受けられる。
が、よーく考えてみよう。新型車の詳細も分からないままで、いくらキャンセル自由と断り書きがあるとは言え、ユーザーはある程度心理的縛りを受けることになる。個人それぞれ代替え時期の制約もあるし、下取り車があれば査定後の値落ちも心配だ。「そもそもスバルは発売時期が遅れがち」(事情通)なのは、今さら指摘するまでもないだろう。コロナ禍で開発、調達、生産のスケジュールは春先の見通しより遅れている」(スバル関係者)の証言もある。
マガジンXを支えてくれているメカニック集団のひとりに訊いた。「発売スケジュール優先で『見切り発車』の新型車では不具合の発生率も高い。こんなサービス券を出すくらいだから発売当初は値引きもしぶいだろう。私ならクルマを見てから買うし、馴染み客には勧めたくない。3万円程度は値引きの範囲内ではないか。商談後に本当に人より多く値引きしてくれ、納期を優先してくれる保証もないしね」とクルマを見ないで買うことには否定的だ。
「アイサイト4も間に合いそうだし、まぁ、年内には発売されるかな」とは、本誌スクープ班の弁。
取材・文/神領 貢(本誌編集長)