2025年9月号『ざ・総括。』の記事【トヨタ・クラウンエステートPHEV】がnoteから購入できるようになりました

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マガジンX 2025年9月号(7月26日発売)に掲載された『ざ・総括。』の記事【トヨタ・クラウンエステートPHEV】がnoteにて税込300円で購入できるようになりました。また月額600円の定期購読ですべての記事を購読することもできます。以下は無料公開の冒頭部分です。続きを読みたい方はその下のリンクからご購入ください。

【トヨタ・クラウンエステートPHEV】

HEVより200万円高いのに…

今年3月に発売されたクラウンエステート。前号ではHEV(ハイブリッド車)に試乗したが、今号ではPHEV(プラグインハイブリッド車)、つまり外部から充電=プラグインできるHEVを取り上げる。車両重量はHEVより190㎏重たい2080㎏になり、本誌評価陣は「走りはHEVのほうが良かった」とコメント。BEV(バッテリー電気自動車)の販売が伸びない中で注目されているPHEVだが、世界的な恩典はなくなってきた。クラウンエステートの場合、売りは電動4WDによる「走り」だと思うが、「後輪の駆動力の使い方は以前とあまり変わっていない」と本誌評価陣はコメントした。

PHEV優遇は縮小へ

エンジニアリングコンサルタント(以下=エ) 前回はクラウンエステートのHEVに乗ってもらった。今回はプラグイン=外部からの充電ができるPHEV仕様だ。欧州ではBEVとPHEVがいわゆるエレクトリック・ビークル(EV)であり、その条件は外部から充電できることだ。この2カテゴリーはECV(エレクトリカリー・チャージャブル・ビークル)と呼ばれている。BEVが売れなくなってきてからはECVの販売台数を「EV販売台数」として発表しているロー・モーションのような電気自動車調査会社もあって、世の中には実態が伝わりにくくなった。BEVの減少を世の中に知らせないための陰謀のようにも受け止められる。

チューニングショップの社長兼エンジニア(以下=チ) 皆さんに乗ってもらったのはウチのお客さんが注文したクルマだ。PHEVは「RS」というグレード名となっていて、E-Four=後輪に独立した電動モーターを持つトヨタのAWD(オール・ホイール・ドライブ)仕様だけで、車両価格は810万円。試乗車はオプション込みで約860万円だ。

ベテラン実験ドライバー(以下=T) 前回試乗したHEVの試乗車は、オプション込みの車両価格が650万円くらいだった。それより200万円も高いが、これと言ったメリットは感じなかった。

元部品メーカーのエンジニア(以下=部) トヨタのPHEVと言えば、2012年1月に市販された3代目プリウスが最初です。当時は三洋電気製の3元系(ニッケル・マンガン・コバルト)のLIB(リチウムイオン2次電池)を搭載し、電池だけの航続距離、いわゆるBEV航続距離は26・4㎞でした。市販前に官公庁と企業向けにリースしていた仕様はパナソニック製LIBでした。

自動車業界の事情通(以下=通) ひとくちにLIBと言っても、HEV用とBEV用では仕様がかなり違う。HEV用はゼロ発進時や加速時にICE(内燃機関)をアシストする役割だから瞬発力がいる。一方のBEV用はできるだけ長い時間にわたって電力を放出する持久力が求められる。HEV用は短距離選手で、BEV用は長距離選手だ。PHEV用ではその両方の性能バランスが求められる。

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