三菱デスティネーターは1.5Lターボ搭載&装備満載の3列シートSUV

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三菱が新型ミッドサイズSUV「デスティネーター」をインドネシアで世界初公開した。このネーミングには「家族が新たな目的地へ踏み出す後押しをしたい」との思いが込められている。
生産はミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシアで行われ、ベトナムやフィリピンなどのアセアン地域、南アジア、中南米、中東、アフリカにも順次投入される予定だ。

ボディ寸法は4680mm×1840mm×1780mm、ホイールベースは2815mmで、足元には225/55R18タイヤを履く。

フロントにはダイナミックシールドが採用され、ラジエターグリルをバンパーと一体化させた造形に仕上がっている。フロントグリル、ランプ、バンパーを水平・垂直基調で構成し、力強さと安定感を強調。また、ハニカム紋様のインナーグリルを透明なアクリルのアウターグリルで覆うデザインが高級感と先進性をもたらしている。

リアには往年のパジェロの背面式スペアタイヤをモチーフにした六角形の「ヘキサガードホライズン」を配置し、SUVらしい走破性の高さを表現。テールゲートは張りのある豊かな面構成で、高い実用性を強調し、存在感を際立たせる。

フロントのデイライトとテールランプはT字型のLED発光でワイド感を表現する。

広々としたキャビンは7人がゆったりと過ごせるよう設計されている。インパネはドアトリムまで繋がり、空間の広がりを演出。

1列目シートは頭上空間を広くとり、ホールド感のある形状に仕上がっている。また、肩の厚みを調整することで、後ろを向きやすく、車内での会話がしやすいよう工夫されている。

4:2:4に分割された2列目シートは頭上と肩周りにゆとりを持たせ、100mmの前後スライド機構を有する。

左右分割式3列目シートはヒップポイントが高く、足元に十分なスペースを確保。長時間のドライブでも快適に過ごせる。また、専用のリアクーラー吹き出し口も備わっていて快適性も確保されている。

インパネではSDA(スマホ連携ディスプレイ・オーディオ)とメーターパネルが一体化された大型画面が目を引く。SDAにはパジェロの3連メーターを模した表示が含まれ、8インチのメーターパネルはドライブモード変更時にグラフィックが表示される。
スマホのコネクト機能で燃料残量や自車位置の確認、エアコン操作が可能で、利便性も高い。

電動パノラマサンルーフはマップランプ付近のスイッチだけでなく、三菱車として初めてSDAからも操作できるのが特徴的だ。ディスプレイ上でガラスやサンシェードの開度を5%刻みで細かく設定したり、換気のためにガラスをチルトアップさせるなど調整が可能だ。

夜間のドライブを華やかに演出するアンビエント照明も採用されている。インパネとドアトリムに配されたLEDライトはSDAから操作でき、こちらもも三菱車初となる64色の中から気分に合わせて色を選べる。常時点灯のほか、2秒ごとに色の切り替えや点滅を繰り返すモードも用意されている。

ドリンクホルダーやタブレットを置けるシートバックテーブルなど、収納スペースも充実している。各席にタイプAとタイプCのUSBポートも備わっている。

パワートレインは1.5L MIVECターボ&CVTのみ。実績ある4B40型ターボエンジンがベースで、水冷インタークーラーやアトキンソンサイクルを採用することで力強い加速と高い燃費を両立。最高出力120kW/最大トルク250Nmで爽快な走りが味わえる。

デスティネーターは前輪駆動ながら三菱独自の四輪制御技術を搭載し、あらゆる路面や天候で安全かつ快適な走行を可能にしている。具体的には左右前輪の駆動力を制御して旋回性能を高めるアクティブ・ヨー・コントロール(AYC)をはじめ、タイヤの空転を防ぐトラクション・コントロール、エンジン制御、パワーステアリング制御を統合。

路面状況に合わせて選べる5つのドライブモードが設定されている。

  • ウェット:濡れた路面でタイヤの滑りを抑え、高い安定性を保つ。
  • ターマック:舗装路でのキビキビとした走りを実現し、追い越しや渋滞からの脱出時にも優れた応答性を発揮する。
  • ノーマル:日常走行に適したバランスの取れたモード。
  • グラベル:未舗装路での滑りを抑え、安定した操作性を提供する。
  • マッド:ぬかるんだ悪路で力強い走破性を発揮する。

サスペンションは前輪がマクファーソンストラット式、後輪がトーションビーム式。とくにアセアン地域の道路状況を再現した路面でのテストや現地での評価を繰り返し、荒れた路面や波打つ道でも快適な乗り心地を実現できたという。

最低地上高は214mmで、アプローチアングルは21.0度、ランプブレークオーバーアングルは20.8度、デパーチャーアングルは25.5度を確保。悪路や大きな段差でも車体が地面や障害物に接触しにくいよう設計されている。
ステアリングはギヤ比をクイックにすることでUターンや駐車時の操作性を高めている。

これだけ魅力が詰まっていたら日本でも売れそうな気がするね。

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