2025年5月号『ざ・総括。』の記事【日産は大丈夫なのか?】がnoteから購入できるようになりました

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【日産は大丈夫なのか?】

日産の経営陣「総取り替え」のウラ側とは?

日産の経営陣が「総入れ替え」になった。新社長は2003年日産入社のメキシコ人、イヴァン・エスピノーサ氏。46歳という年齢は日産史上最年少の社長だ。今回の社長人事についてはジェレミー・パパンCFO(最高財務責任者)やギョーム・カルティエCPO(最高業績責任者)のほか、元役員の関潤氏まで取り沙汰されたが、エスピノーサ氏に落ち着いた。問題は日産が立ち直るかどうかだが、本誌評価陣は「染みついた体質を変えるためにはトップは日本人でないほうが良いかもしれない」「しかしクルマ作りは変わらないだろう」と語る。次期社長決定の裏には何があったのだろうか。

日産ローグの失敗

エンジニアリングコンサルタント(以下=エ) 日産の社長が4月1日付けで交代する。内田誠社長は退任し、代わりにメキシコ出身で2024年に商品企画の責任者を任されたイヴァン・エスピノーサ氏が就任する。また、これまで11人体制だったEC(エグゼクティブ・コミッティ)のメンバーが8人に減る。内田誠社長、坂本秀行副社長、中畔邦雄副社長、星野朝子副社長、経営企画担当の渡部英朗氏が退任し、新たに車両計画・車両要素技術開発本部を担当するCVP(常務執行役員)の赤石英一氏と車両生産技術開発本部担当CVPの平田貞治氏が加わる。

部品メーカーのエンジニア(以下=部) 国内の新車登録台数で見ると、昨年の日産は27万4487台でホンダの27万3650台をわずかに上回りました。ただし、軽自動車は日産の18万8846台に対してホンダは28万8315台ですから、合算すると10万台近い大差です。登録車と軽自動車の合計で、日産ともあろう会社が46万台というのは、落ちぶれたなという印象です。トヨタは165万台ですから、その3分の1にも届かない実績です。

チューニングショップの社長兼エンジニア(以下=チ) 日産の業績で問題なのは中国と北米だ。中国ではトヨタもホンダも苦しんでいる。日産だけじゃない。しかし、北米は違う。編集部が用意してくれた資料だと、2024年はインフィニティを加えたグループ全体で年間92.4万台しか売れていない。2023年よりは多少増えたが、その理由はユーザーインセンティブ(事実上の値引き)を積み上げたことだ。ホンダはアキュラを含めて142万台、トヨタはレクサスを含めて233万台。何でこんなに差がついたのか。

自動車業界の事情通(以下=通) 日産の北米不振は2000年代にもあったが、直近の落ち込みはT32型の2代目ローグ(日本ではエクストレイルとして2013年12月に発売)だ。あのクルマがコンシューマーズリポーツで酷評され、その影響を現行モデルのT33型でも引きずってしまった。そのあおりを三菱アウトランダーも喰らっている。北米で日産車が売れなくなったのは単純に商品力の問題だろう。

ベテラン実験ドライバー(以下=T) ローグは売れ筋SUVだからね。昨年の販売台数も前年比で10%落ちた。オートモーティブニュース誌を見ると、まだローグは2024年モデルが売れ残っている。コンシューマーズリポーツで「坂を登れない4WD」と酷評されたのは、ほかのライバル車よりもローグが「走り」で負けていたからだ。トーイング(牽引)能力も劣る、と。

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