仮定の話を持ち出しても仕方ないのだが、もしダイハツの不正行為がなければ、このクルマは100%ダイハツが開発を担っていたかもしれない。6月26日発売予定のマガジンX 8月号では、そんな1台に関する情報をお届けする。
商品化をめざしてトヨタ社内でプロジェクトが動いているクルマとは、ヤリスの下に位置するアンダーBセグメントの極小2BOXだ。現在、国内でトヨタ商品群のボトムに位置しているのはヴィッツ後継車のヤリスで、かつてダイハツからOEM供給を受けていたパッソのポジションは空白状態にある。
この新型コンパクトカーで見逃せないのは、3代にわたって販売されたパッソと違ってホットモデルが設定されることだ。いわばGRヤリスの弟分、まさに“GRヤリスJr”のような存在である。
マガジンX 8月号(電子版と紙の雑誌をご用意しているほか、書店や一部コンビニでもお買い求めいただけます)では搭載エンジンが1.3L、駆動方式が2WDに限られる理由も解説しているので是非ご覧ください。
海外で売られているトヨタ・ブランドの極小2BOXたち
●ヴィッツ
海外で存命しているヴィッツはスズキ・セレリオのOEMモデルで、アフリカで販売中。3695mm×1655mm×1555mmのボディに1L直3エンジンが組み合わされている。スズキ自慢の2ペダル自動MTも設定。
●アギア/ウィゴ
ダイハツからOEM供給されている2BOXコンパクト。インドネシアやフィリピンなど、環太平洋地域で販売されている。ボディ寸法は3760mm×1665mm×1515mm、1Lおよび最新のWA-VE型1.2L直3を搭載。
●スターレット/グランツァ
懐かしいネーミングをまとってインドやアフリカで販売されている2BOXはスズキ・バレーノのOEM版だ。ボディ寸法は3900mm×1745mm×1500mmで、1.2Lおよび1.5直4が搭載されている。
●アイゴX
旧PSAグループとの合弁事業が解消され、GA-Bプラットフォームを用いてトヨタが単独開発した欧州向けコンパクトカー。3700mm×1740mm×1525mmのボディに1KR型1L直3を搭載。チェコで生産中。