東京オートサロンでのワールドプレミアから9カ月を経てGRヤリスがついに発売された。税込み価格は1.5L直3(NA)モデルが265.0万円、1.6L直3ターボ搭載車が330.0万~456.0万円で、月販1100台が計画されている。
本命でもある1.6Lモデルには新開発のG16E-GTS型エンジン(272ps/37.7kg-m)が搭載されており、トップグレードには冷却スプレー付きインタークーラーも装備。前後輪の駆動力が変動する新開発4WDシステム「GR-FOUR」と6速MTが組み合わされている。
また、パワートレインを共有しつつ、ラリー用小径タイヤの装着を考慮した16インチディスクブレーキと前輪サスペンションが採用され、エアコンやオーディオが省かれて軽量化された競技ベース車「RC」を330.0万円で用意。エアロパーツだけでなく、ロールバーや機械式LSD、サスペンションタワーバーなどもGRブランドで準備されている。
1.5Lモデルにはヤリスと同じM15A-FKS型エンジンとダイレクトシフトCVTが搭載されており、パドルシフトを活用すれば10速ミッションのように変速できる。WLTCモード燃費18.2km/Lという日常ユースに適した経済性も嬉しい。
このGRヤリスの発売を記念して9月16日の夜7時30分よりオンラインイベントが開催される。開発ヒストリーや生産拠点であるGRファクトリーの紹介が予定されているほか、VRでモリゾウこと豊田章男社長が運転するGRヤリスへのバーチャル同乗体験ができる機会も用意されるという。このイベントについては公式サイトで追って情報が公開される予定だ。