マーチに衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、自動ハイビーム、車線逸脱警報が追加装備され、遅れを取っていた安全性能がアップデートされた。これはつまり、まだ現役モデルとして継続販売されることを意味する。
4代目にあたる現行マーチは2010年に発表され、すでに10年目を迎えている。この分で行くとライフサイクルを更新して歴代最長を記録しそう。周知のとおり、マーチは初代から長いモデルライフが特徴。欧州向けマイクラが別車種として独立した現在、正真正銘の5代目マーチはいつ登場するのだろうか。
82年に発売された初代マーチ。車名は公募で決まった。モデルライフ途中に国産コンパクトカーで流行ったキャンバストップが設定されたほか、ユニークな着せ替えシートも。ターボ車に加えて排気量930ccのトップモデル(スーパーチャージャーとターボチャージャーの両方を装備!)もラインナップされた。イメキャラは近藤真彦。
92年のモデルチェンジで登場した2代目。クラスを超えた質感と装備が販売現場でも好評を博し、トヨタのコンパクトカー勢を脅かすほどの存在になった。日本カー・オブ・ザ・イヤーとRJCカーオブザイヤーの両方を獲得し、さらには日本車で初めて欧州カー・オブ・ザ・イヤーも受賞。カブリオレやリアオーバーハングの長いマーチBOXも存在した。
2002年の世代交代でリリースされた3代目は丸いシルエットと愛嬌ある顔つきが特徴。CMではアニメ仕立てのマーチが話しかけてインテリジェントキーやカーウイングス(現在のコネクテッド技術の先がけにもなった通信技術)などのセールスポイントがアピールされた。カラフルな内外装色でポップな印象がかもし出された。
2010年デビューの現行4代目。デザインはキープコンセプトながら、新興国のエントリー需要も狙って生産拠点が海外に移され、国内向けはタイから輸入販売されている。シャシーはVプラットフォームに変更されて国内向けは1.2Lに集約。いまでは1.5Lエンジン&5速MT採用のNISMOも設定されている。
マーチの一括査定はこちらへ