日産が北米で秋から販売する新型ローグを初公開した。同車は国内でエクストレイルとして販売されているSUVで、次期エクストレイルもこれに準じたルックスで登場する公算が大きい。
外観はフローティング・ルーフとVモーショングリルで構成され、ボディはわずかに短く&低くなった。走行時の空力特性を改善する狙いでグリルシャッターも備わっている。
子育てファミリーを意識し、リアドアは約90度まで大きく開くよう設計されている。また、インテリジェントキーで直接リアドアが解錠できるように変更された。
インパネのデジタル化によって12.3インチ画面がドライバーの前に設けられ(廉価グレードは7インチのインフォメーション画面をメーターパネル内に配備)、10.8インチのヘッドアップ・ディスプレイと9インチのインフォテイメント画面も採用。同車初採用のヘッドアップ・ディスプレイはクラス最大級のサイズを誇る。シフトレバーの電子化によってコンソールがフローティング式にデザインされた点も見逃せない。
プロパイロットはカメラとレーダーの併用で制動やステアリングアシストが滑らかになって快適性が向上。ストップ&ゴーが続く渋滞では停車から30秒以内なら操作なしで再発進してくれる。
リアシートにもゼログラビティ思想が取り入れられており、カラダに負担のかかりにくい姿勢で座ることができる。もちろんリクライニング機構とヒーターも内蔵されている。また、初めて空調が3ゾーンに分割されたため、左右前席とは別に後席の温度設定を調整できる。
搭載エンジンは2.5L直4で、11ps/0.8kg-m増の181ps/25.0kg-mにパワーアップ。コンソールに配されたドライブモード・セレクターで2WDモデルは「ノーマル」「スポーツ」「エコ」の3段階に、4WDモデルは「ノーマル」「スポーツ」「エコ」「オフロード」「スノー」の5段階に切り替えられる。いまのところ、マガジンXでスクープしたプラグインHV化については言及されていない。