2017年にPSAにグループ入りしたオペルが2021年に日本再参入を果たす。ブランド立ち上げ時にはコンパクトカーのコルサ(日本名未定で、EV版も設定)、クロスオーバーSUVのグランドランドX(プラグインHVも設定)、背高ワゴンのコンボライフの3車種がラインナップされる。
かつてオペルは2006年まで日本で販売されていてピーク時には年間3万8000台の販売を記録。会見のために来日したオペル・ブランドのミヒャエル・ローシェラーCEOは「当時は品質などに問題もあり、撤退したことで販売会社やユーザーを失望させたことをお詫びしたい。今回は撤退することはない」と語った。また、なぜ再び日本マーケットに参入するのか?との質問に対しては「日本は世界第3位の自動車マーケットで、オペルにとって可能性があるから。ドイツ・ブランドならではの最高品質でユーザーの期待に応えられる」と回答した。
まずは東京や横浜、大阪を中心にディーラー網の構築に乗り出し、店舗名はドイツ語の「Autohaus」と命名される。2023年には人口カバー率80%をめざす。
オペルはPSA傘下に入った2017年から戦略計画「PACE!」を進めており、2024年までに全モデルに電動系テクノロジーを搭載する。また、従来は欧州専売ブランドとして展開されていたが、販売台数の10%を欧州以外で占めることをめざしてヨーロッパ圏外への進出を図っている。日本再参入はその一環で、コロンビアやエクアドル、中国での事業展開も視野に入れているという。