スズキ減収減益も完成検査不正の 影響は峠越えたか。

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スズキ減収減益も完成検査不正の
影響は峠越えたか。

スズキの今年度半期決算は、売上高1兆7554億円、前年同期比1740億円減、営業利益1186億円、同799億円減だった。

四輪車世界販売台数は140.8万台で同29.2万台減となった。中間配当金は前年度据え置きの37円。
なお、直近に発表した通期の見通しである売上高3.5兆円、前年同期比9.6%減、営業利益2000億円、同38.3%減は変えていない。完成検査不正によるリコール改修も順調に進んでいるようだ。
質疑応答。
Q スズキネクスト100について。
A最終年に達成できない。加味して次の5年について、これからの業績、グローバル経済を反映しながら計画を立てたい。
Q リコール改修状況について。
A 呼びかけをしながら進めている。1年で90%以上達成したい。
Q ハスラーコンセプトについて。
A 外観、内装ともいい評価をもらった。月販1万台を目標に頑張っていけるようにしたい。
Q 2Qの評価について。
A インドということになると思う。10月以降、台風、選挙などで売れなかった。刺激策もなかなか出なかった。景気自体も少し沈んでしまったのかなと。回復時期は非常に読みづらい。法人税減税のメリットを還元するなど、明るい光が見えたかなぁと思いつつも慎重に判断する。地に根の生えた取り組みをやっていきたい。山あり谷ありの状況になると思っている。販売網整備、環境対応に取り組んでいく。
昨年10月は台風の影響で収入が得られなかった。ローンの貸し渋りや車両保険料値上げによる負担増などで市場が冷え込んだ。
Q Aセグのロッキーが発売された。
A SUVは販売好調で強化されている。お互いに競争し、販売を増やしていければ良いのかなと。
Q ダイハツがトヨタと協業を進めている。
A ダイハツと棲み分けを考えることはない。お互いに競争しながらスズキらしさを表した商品で勝負したい。
Q インドに続く市場は?
A インドはもっと太くする。他の市場で追いついていくところはなかなかない。アフリカ、ASEANなどにインドで開発した機種を投入できる。CASEの中でこれまでのよ枠にとらわれず、パーソナルモビリティにも、もっともっと取り組むべき。三輪でも六輪でも小型車に特化した取り組みが必要。そこにビジネスチャンスがあると思っている。
Q 生産タクトの回復時期は?
A 10月中旬くらいから、検査能力が生産能力が上回るようになってきた。年末にかけ生産増やしたい。ほぼ不正発覚前に戻ってきた。
Q トヨタとの提携効果は?
A まだまだ勉強させていただく段階。おんぶに抱っこではなく、スズキとやって良かった、トヨタからも感謝される提携にしたい。
Q スズキがトヨタの株を買う意味は?
A 持ち合いの是非はあるだろうが、日本流で良いのかなと思う。お互いに実のある関係で良いのではないか。
Q 東京モーターショー130万人超えについて。
A 色んな取り組みがあったなあ。ショー的なものを出したり、新しい取り組みがなされた。2会場に分かれた、外国メーカーが来なかったのがマイナスかと思ったが。
クルマ中心でもそうでなくてもCASE時代のショーのあり方を考えていく契機になった。
Q 研究開発費が減っている。
A期初予想は変えていない。CASE対応の研究開発をして行かなければならない。インドの設備投資についてもしっかり投資していかねばならない。減ることはない。
Q 章男社長との人間関係は?
A 会う回数は会長もほとんどない。今年は2回くらい。自工会で立ち話する程度。まだまだ人間関係を築くというような状況ではない。私からも声をかけるなど、しっかりと信頼関係を築いていきたい。
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