西日本豪雨からの復旧、古賀専務「マツダは地域の皆さんとしっかり連携できた。良かったと思っている」
マツダの今年度上半期売上高は1兆7290億円、前年同期比4.4%増、営業利益309億円、同59.6%減だった。
半期の世界販売台数は79.6万台、前年同期比1.3万台増、同2%増だった。
通期の売上高、営業利益は前回見通しから下方修正された。通期売上高3兆5300億円、前回発表比200億円減、営業利益700億円、同350億円減を見込む。通期販売台数見通しは161.7万台で前年同期比1%減。
質疑応答。
Q 下方修正の中身は?豪雨がなければ期初想定どおりだったのか?
A 出荷台数は在庫を使ったので生産台数減ほど落ちていない。中国を除くと出荷台数は3.1万台増えている。インセンティブ増、安全装備増が販売金額増に反映されていない。コストが上がっている。台数は増えたが利益は増えていない。
災害によって2.2万台生産が減った。なければプラスで推移したと考えられる。
Q TPP発効について。
A歓迎すべきこと。関係者の努力に感謝します。我々のビジネスにもポジティブに働く。
Q アメリカの中間選挙について。
A 一企業としてコメントする立場にはないが、中間選挙は為替に影響する。議会運営が厳しくなってくると強硬な意見が出てこないかなと個人的には考えている。
Q 設備投資について。
A 今期については内容とタイミングを中心に見直した。中期計画にはほとんど影響ない。
Q NAFTAの影響は?
A 要件が明確でない部分がある。中身を確認中です。明確になった部分は着実に取り組んでいる。
Q 通期見通しの下方修正について。
A 品質費用の増加もあったが、固定費の中ではオフセットできた。236億円の生産台数減、製品構成による減益要因については、災害の対応が地域としっかり連携できた。良かったと思っている。
新製品投入が利益に結びついていないところを改善していきたい。