1年前のジュネーヴショーで初公開されてからティーザー活動が行われてきた三菱の新しいクロスオーバーSUV、エクリプスクロスがついに国内で正式発表された。税込み価格は253万2600~309万5280円。
マガジンX最新号でもお伝えしているように、エクリプスクロスは今後も成長が見込まれるコンパクトSUV市場をにらんで開発されたブランニューモデルだ。三菱のヘリテージでもあるオールホイールコントロール思想に加えて、クーペのスタイリッシュさを持たせた点がポイントである。4WD車にはブレーキ制御によるトルクベクタリングが実現されるS-AWCを標準搭載。
なお、パワートレインは新開発の1.5Lターボのみだが、「欧州には年度内にディーゼル車を投入する。国内への投入は検討中」(林祐一郎チーフプロダクトスペシャリスト)、「PHEVをなるべく早く出したい。これから開発する」(益子修CEO)という。
国内での月販目標台数は1000台だが、すでに5000台の予約を獲得しているとのこと。欧州やオーストラリア、アセアンでは販売が始まっており、累計受注台数は5万3000台に達している。
三菱にとってはeKスペース以来、約4年ぶりのニューモデルとなるが、益子修CEOは「選択と集中が遅れたことは反省すべき点」として、今後はSUVと電動化技術を柱に据えていくことを改めて表明した。また、販売体制の強化として100%出資の販売金融会社を設けることも明らかにした。