ポルシェ・カイエンがフルモデルチェンジで3代目に生まれ変わり、欧州で発表された。
パワートレインには340ps/450Nm(先代比40psアップ)の3L-V6ターボと、440ps/550Nm(同20psアップ)の2.9L-V6ツインターボが用意されている。0→100km/h発進加速タイムは前者が6.2秒、後者が5.2秒(それぞれスポーツクロノパッケージ装着車は0.3秒短縮される)。トランスミッションは8速ティプトロニックS。
ブレーキには世界初の技術として、タングステンカーバイドでコーティングされた鋳鉄製ディスクを採用。制動力アップに貢献する摩擦値向上とブレーキダスト低減が両立されるという。装着時にはホワイト塗装のキャリパー、20または21インチホイールが与えられる。
カイエン初の前後異サイズタイヤ、リアアクスルステアリングも採用された一方で、車重は先代より約65kg軽くなっている。
ホイールベースは先代と同じ2895mmだが、全長は63mm伸びて4918mmに。全幅は1983mm、全高は1696mm。また、フル乗車時のラゲッジ容量は100Lも増えて770Lに達した。
SUVとしての高い走破性も備わっており、「マッド」「グラベル」「サンド」「ロック」の4モードに応じてデフロックなどデバイスの制御が変わる。なお、インパネには12.3インチのタッチスクリーンが装備されており、音声認識機能で各種操作を行うことも可能だ。もちろん、車線維持アシストやトラフィックジャム(渋滞時走行)アシスト、サラウンドビューカメラ、アダプティブ・クルーズコントロールといったサポートアイテムも採用されている。