横浜ゴム、中国での生態系保護プロジェクトが国情調査の対象に認定、本格的調査が開始

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横浜ゴムの中国の事業統括会社である優科豪馬橡膠有限公司が支援する生態系保護プロジェクトが、中国国務院から国情調査の対象に認定され、5月23日から本格的調査が開始された。

4日間行われた調査では国連開発計画、中国社会科学院(国務院直属の最高学術機構)、環境NGO「麗江健康環境研究センター」がプロジェクトの進捗を確認。国情調査は中国の政策決定に重要な役割を果たす調査で、同プロジェクトは中国において最も環境保護の成功が見込めるプロジェクトとして調査対象に認定された。

優科豪馬橡膠が支援する生態系保護プロジェクトは、雲南省麗江市老君山自然保護区内の山村における森林伐採のみに依存した経済を農畜産物生産に転換し生態系を保護しようとするもの。

優科豪馬橡膠は同プロジェクトに賛同し2011年から河源村、2015年から黎光村で行われている活動を支援しており、農畜産物生産への転換に必要な融資を行う「村バンク」の設立、蜂蜜採取や葡萄栽培などに必要な設備の寄贈、農畜産物の販売組織立ち上げ、子供の教育支援など住民が自らの生産物を収益に変えることができる仕組みを整備してきた。

2017年5月現在、河源村では45%、黎光村では62%の世帯が「村バンク」の融資で起業し、両村で合わせて約9,231ヘクタール(河源村3,021ヘクタール、黎光村6,210ヘクタール)の森林が保護されている。今回の認定は、こうした現地住民の経済的自立と森林保護の両立が評価された結果であり今後も継続的に支援していくという。

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